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 国際電話サービスなどを手がけるブラステル(東京都墨田区、田辺淳治・川合健司代表取締役)は、2007年1月より法人向けビジネス電話サービス「Basix(ベイシックス)」を開始する。ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)形式のIPセントレックスとして提供するため、PBX(構内交換機)が不要になり、低コストのサービスになるという。「中堅・中小でも全国に展開している企業は多い。そうした場合に使ってもらえば、安価な内線電話がすぐに出来上がる。相手に確実につながるように、さまざまな機能も設けた」(田辺代表取締役、写真)。

 基本料金は1ユーザー当たり月額で1575円で、基本機能だけでも保留や転送などに加え、キャッチホンや不在転送、電話会議やボイスメール、自動音声応答などがある。このほか、オプションで無線LAN対応の携帯電話に接続したり、コールセンターを構築できる機能もある。固定型の多機能IP電話機のほか、ソフトフォンも使える。Web上で各番号の発信や着信、転送といった通話記録を確認することもできる(画面)。

 こうした機能を生かし、ソリューションプロバイダとも積極的に協業していく考え。例えば、ASPサービスのCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)ソフトと連携できるようにすれば、単なるビジネス電話サービス以外の付加価値を提供できる、と期待している。このほか、法人向けに事業を展開するケーブルテレビ会社などとの提携も視野に入れている。

 10月から12月末までの期間は、モニターを募集して試験提供している。来年の正式なサービス開始後は、初年度で約60社、3年間で300社以上を獲得する計画。「新サービスでビジネス電話の新しい可能性を試したい。今後は携帯電話やメール、固定電話などさまざまなツールが結び付く、いわば“デンワ2.0”といった世界を開拓したい」という。
 
 ブラステルは、ブラジルなど在日外国人向けの国際電話サービス会社として1996年に設立され、チャージ可能な国際電話プリペイドカードなどの事業で成長してきた。既にKDDIなど国内外の通信会社と提携しており、240の国・地域に向けた通話サービスを推進中。現在の社員数は約240人、2006年8月期の売上高は97億9000万円である。