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StartForceベータ版で、ワープロを使っているところ
StartForceベータ版で、ワープロを使っているところ
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 フュージョン・ネットワークサービスと米スタートフォースは2006年11月10日、ブラウザー上で動作するデスクトップ環境「StartForce」のベータ版を公開した。2006年5月に公開したアルファ版の機能強化であり、サーバーの増強を図るとともに、ワープロソフトなど新規アプリケーションを追加した。米スタートフォースのチャン・ジン・コウCEOによれば「2007年には、法人向けに有償サービスを開始する」という。

 今回追加したのは、ワープロソフト「StartForce Writer」とメッセンジャー「StartForce Messenger」。どちらもスタートフォースが開発したものだ。米グーグルの「Google Docs & Spreadsheets」など、ブラウザー上で動作するアプリケーションは米国で次々に登場しているが、メニューなども含めて日本語に対応しているものはあまりない。今後は「表計算ソフトやブラウザーなども追加予定」(コウ氏)という。さらに、他社のソフトをStartForce上で動かす計画も進行中。「2007年の始めには、ビジネス用のアプリケーションを複数公開する」(コウ氏)。その中には、ビジネス向けソフトとして知名度のあるものも含まれているという。

 法人向けの有償サービスは、こうしてソフトを拡充させたうえで開始する予定。「StartForceなら、ソフトも自分のデータも、サーバー上に格納される。情報漏洩を恐れている企業にとって、セキュリティ面で大きなメリットがある。また管理者によるメンテナンスも容易だ」(コウ氏)。具体的なビジネスモデルは明らかにしていないが、個人向けのサービス展開も考えているという。コウ氏は「Web 2.0には、ビジネスモデルがないと言われがち。成功例とされるYouTubeでさえ、収益モデルは広告だけだ。我々は、広告以外からもきちんと収益が上がることを証明する」と意気込みを見せている。

 ただしこの分野には、米ウェブシャカの「YouOS」など、複数の競合サービスが出てきている。例えばYouOSは既に400を超えるアプリケーションが用意されており、10数種類しかないStartForceは大きく水を空けられている。その点についてコウ氏は、「YouOSは、HTMLのiFrameを使って、ブラウザー上の別フレームで他のWebアプリケーションを動かすというアプローチを採っている。この方法では、複数のアプリケーションが連携し合うことができない。我々は、StartForceのAPIを使い、StartForce上で動くアプリケーションだけを追加していく。アプリケーションの拡充という意味では時間がかかるが、最終的には我々のアプローチが勝つだろう」と主張している。