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インテルのヘルスケア事業について語る吉田和正社長
インテルのヘルスケア事業について語る吉田和正社長
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インテルとヴァイタスはベッドサイド端末を使った医療情報ソリューションを共同開発した。インテルのvProの仮想化技術とICカード(Felicaカード)とを組み合わせることで高セキュリティの認証機能を実現している
インテルとヴァイタスはベッドサイド端末を使った医療情報ソリューションを共同開発した。インテルのvProの仮想化技術とICカード(Felicaカード)とを組み合わせることで高セキュリティの認証機能を実現している
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 「医療の質の向上と患者本位のヘルスケアをITで実現する」。11月13日,インテルの吉田和正社長は同社のヘルスケア事業戦略を発表,医療情報ネットワークの推進とオープン・プラットフォームの提供に意欲を見せた。

 インテルは今年デジタルヘルス事業部を設立し,携帯端末(電子タブレット)を接続した医療用プラットフォームの開発と検証に取り組んできた。千葉県の亀田総合病院と共同で進めている医療情報ネットワークの構築もその一つ。「医療の質を高めるには,医師と患者,家族,専門家などの情報共有を進めて診療方針や内容に多くの人がオピニオンを持つこと」と亀田信介院長はゲストスピーチで語り,これを実現する情報ネットワークの構築はこれからの医療現場に欠かせないと主張する。

 インテルでは,医療のネットワーク化を推進する施策の一つとして,ベッドサイド端末の製造・販売を手がけるベンチャーのヴァイタスと協働し,セキュリティ機能を高めた新しい端末とこれを活用した医療ソリューションを提供する。ヴァイタスは入院患者向けに,インターネットやビデオ・オンデマンド,電子カルテの閲覧などができるベッドサイド端末を開発,発売後1年で約1500台を出荷した実績を持つ。

 共同開発したベッドサイド端末は,インテルのvProの仮想化技術を採用することで,高いセキュリティ機能を実現する。複数のOSを稼働させることによって,アプリケーション・ソフトのデータを分離して管理したり,相互アクセスを禁止する。病院内のイントラネットと,インターネットのアプリケーションを複数立ち上げていてもセキュリティが確保でき,家庭や地域の診療所など外部接続によるネットワーク上での情報漏えいリスクを低減できる。

 「セキュリティに対する病院の要求レベルは高い。vProの技術でシステムの安全性が高まったことで商談がスムーズにいくケースが増えている」と,ヴァイタスの曽根伸二社長は話す。

 さらにvProの技術とICカード(Felicaカード)とを組み合わせ,ICカードを端末にかざすだけでアプリケーション・ソフトをスムーズに切り替えられるなど,操作性を向上させた。例えば,医療スタッフが使用する電子カルテのアプリケーションと,入院患者が利用するアプリケーションとを,それぞれのICカードで管理できる。将来的には vProのリモート管理機能を使って,病院内の端末用ソフトのアップグレードを行えるようにする。

 12月から地方の中規模病院において試験導入を開始し,来年1月からは都市圏の大規模病院での試験導入を予定している。ここでの検証結果をもとに,両者は端末やサービスの改良を行なっていく。