NTTデータイントラマートは11月15日、システム開発・実行環境である「intra-mart WebPlatform V6.0」シリーズの最上位版にあたる「エンタープライズ版」の出荷を開始した。エンタープライズ版は、中位版のアドバンス版にESB(エンタープライズ・サービス・バス)製品の「IM-Sonic ESB」を同梱したもの。このほか、アドバンス版に比べて機能を限定したスタンダード版がある。

 intra-martはこれまで、独SAP製ERPパッケージ(統合業務パッケージ)のフロントエンド・システム構築用として採用されることが多かった。ERPパッケージが持つ機能を順番に呼び出し、ユーザーにはポータル画面を提示する、といった使い方だ。そこに、「ERPパッケージのフロントだけではなく、複数の業務システムを統合するためのニーズが高まってきた」(NTTデータイントラマートの中山義人社長)。こういったシステム連携のためにESBを同梱することにした形だ。「いわゆるSOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づくシステムを開発するための、必要な要素が一通り揃った」(同)。

 IM-Sonic ESBはソニック ソフトウェアが販売する「Sonic ESB」のOEM(相手先ブランドによる生産)製品。NTTデータイントラマートとソニック ソフトウェアはこれまでも、案件ベースで協業していた。両社の製品を別々に購入すると、合計で600万円ほどかかっていた。今回の同梱により、1プロセサ当たり320万円で導入できるという。両社は来年9月までに100ライセンスの販売を目指す。