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 日立製作所中央研究所は2006年11月7日,メモリー・リークによるWebアプリケーションの性能劣化を防ぐためのアイディアを発案,この方式を実装したシステムでサンプル・アプリケーションの稼働を検証したことを発表した。稼働中にアプリケーションを代替系に切り替えて不要メモリーを解放し,メモリー不足を防止するという。製品への実装は未定である。

 従来,Webアプリケーションのメモリー・リークによる空きメモリーの枯渇に対しては,異なるWebアプリケーション・サーバーを複数用意して処理を切り替え,蓄積した不要メモリーをサーバーごとの単位で消去するといった方法が採られていた。この場合,処理を受け持つサーバーの切り替え時にアプリケーションが停止したり,不要メモリーの消去時にシステム全体の性能低下を招いていた。

 これに対して,今回日立製作所が発案したアイディアでは,単一のWebアプリケーション・サーバー上にアプリケーションを複数立ち上げ,アプリケーション・サーバー上で処理を切り替えるという方式を採る。処理を代替系に引き渡して開放されたアプリケーションを破棄することで,不要なメモリーが蓄積される現象を防ぐ。

 このための仕掛けとして,アプリケーション・サーバーがクライアントからのリクエストを複数のアプリケーションに振り分けるリクエスト・ブローカを開発した。この仕組みを実装したシステムにおいて,オークション取引業務アプリケーションを模倣したJ2EEアプリケーション・サーバーのベンチマーク試験プログラム「RUBiS」(Rice University Bidding System)を動作させ,動作を検証したという。