慶応義塾大学とKDDI,エフエム東京(FM東京)は2006年11月20日,デジタル放送システムを使ってIPデータを配信する技術「IP over デジタル放送」を開発し,同技術を利用する放送サービスの実現に向けた取り組みを共同で進めることで合意したと発表した。慶応大学はIP over デジタル放送の実現に必要な基礎研究を行い,技術的な問題への対応方法を検討する。KDDIは,同技術を利用するコンテンツ配信サービスの提供などについての検討を進める。またFM東京は,IP技術やインターネット向けコンテンツを利用した放送番組を制作し,次世代の放送サービスの可能性を探る。
IP over デジタル放送の実用化によって,インターネット上のコンテンツを放送波経由で直接配信できるようになる。このため,デジタル放送の即時同報性とインターネットの双方向性を併せ持つ新しいサービスが可能になるという。