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Data Federator XI
Data Federator XI
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日本ビジネスオブジェクツ社長兼米国本社副社長の印藤公洋氏
日本ビジネスオブジェクツ社長兼米国本社副社長の印藤公洋氏
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 BI(ビジネス・インテリジェンス)ソフト大手の日本ビジネスオブジェクツは,同社のBI基盤「BusinessObjects XI」を構成する製品として,業務分析の際にデータソースをリアルタイムに抽出するソフトや,顧客データの正規化ソフトなど3製品を拡充した。2007年1月9日に出荷する。開発会社は仏BusinessObjects。

 BusinessObjects XIは,互いに連携する各種のBI関連ソフトで構成する“BI基盤”である。個々の業務システムから生データを抽出して統合するETL(Extract/Transform/Load),分析のための時系列データを蓄えるDWH(データ・ウエアハウス),多次元分析,企業の目標値と実績を比較する業績(パフォーマンス)管理など,各種BIソフトで構成する。価格設定を変更したときの売上予測など,あるアクションがBIの分析結果にどうインパクトを与えるのかをシミュレートできる。

 今回新たに,以下の3製品をBI基盤ラインに追加する。

 (1)1つは,既存のETLツール「Data Integrator XI」による定時バッチを前提としたDWHの利用に加え,現在の生データをリアルタイムに抽出して分析するためのデータ統合ソフト「Data Federator XI」である。今日の売上データなど,DWHに蓄積されていないデータを分析の対象とする。これにより,従来のDWHが得意としていた過去の販売分析に加え,現在の業績管理がやりやすくなる。

 もう2つの製品は,個々の業務システムが抱える生データをBI基盤へと持ってくる際に,データの品質を高めるソフトである。「ゴミ・データを蓄えてもゴミにしかならない」(同社)と,BIにとってデータの品質が重要と説く。

 (2)「Data Insight XI」は,データベースに格納されているデータを統計的に検査し,修正が必要なデータを突き止める。他のレコードとは異なる異質なデータを発見するといった手法を採る。Data Insight XI単体で動作させてレポートを出力する使い方のほか,検査情報を他のBIソフトと連携させる運用も可能である。

 (3)「Data Quality XI」は,顧客データの正規化ソフトである。顧客データを抱える個々の業務データベースにアクセスして顧客データを抽出し,住所表記を正規化して要素ごとに分かち,同一人物のデータを消去する。