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 三菱マテリアルは,岩手県の長坂鉱山で採掘された鉱石の成分品質を管理するための「鉱石品質管理システム」を稼働させた。鉱山では採掘場所によって鉱石中の成分品質が異なる。同システムの導入により,従来手作業で行っていた含有率の集計などを効率化する。

 新システムは,短距離無線通信規格であるZigBeeに対応した無線装置と,GPS(Global Positioning System)を利用して開発したもの。鉱石を採掘する重機にZigBee対応の無線センサーとGPS機能を搭載した機器を取り付け,採掘位置と積載時刻を測定。そのデータを,鉱石を運搬するトラック(ZigBee対応機器を搭載)を経由して集計サーバーに送信する。集計サーバーに蓄積されたデータは,採掘場所の鉱石成分基礎データと照合する。

 システム開発は,NECとNECエンジニアリングが手掛けた。稼働は10月より開始している。