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壇上に立つダレン・ヒューストン社長
壇上に立つダレン・ヒューストン社長
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世界8カ所で同日に発表会を開催
世界8カ所で同日に発表会を開催
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ヒューストン社長が披露したExcelのデモ画面。セルにグラフを重ねている
ヒューストン社長が披露したExcelのデモ画面。セルにグラフを重ねている
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 マイクロソフトは2006年11月30日、「Windows Vista」および新Office「2007 Office system」の企業向けライセンス提供を全世界で同時に発表した。また、2006年12月中旬に、コラボレーション用サーバー「Exchange Server 2007」の出荷を開始することも明らかにした。同日、世界8カ所でイベントを実施。日本でも、豪シドニーに次ぐ、世界で2番目に早い発表会が開催された。マイクロソフト日本法人のダレン・ヒューストン社長は壇上で「今日は、世界のビジネスユーザーの作業環境が大きく変わる日だ」と宣言した。

 企業向けに提供されるのは、「Business」「Enterprise」「Ultimate」の3つのエディション。ボリュームライセンス契約を結んだ企業が対象となる。ただし、EnterpriseおよびUltimateは、契約期間内の製品アップグレードや技術サポートなどが受けられるプログラム「Software Assurance」を購入したユーザーのみへの提供となる。なお実質的には、パートナー企業などを通じて一部では段階的に両製品の提供が始まっていた。この発表会は、マイクロソフトからの正式なアナウンスという意味合いで実施された。

 マイクロソフトがOSとOfficeの新製品を同時に発売するのは、1995年以来11年ぶりのこと。さらに今回は、マイクロソフト史上初めての世界同時発売となった。「このようなことが可能になったのも、ソフトウエアが進化したからこそだ」(ヒューストン社長)。この6カ月間、自ら新製品を使ってきたというヒューストン社長がパソコンの前に立ち、新製品のデモを披露してみせた。

 まずは、電源を入れるところから。スリープ状態に入っていたVistaが、数秒で復帰した。「これまでは、電源を入れたから起動するまでの間に別の作業をした後に、ようやく仕事を開始するということもあっただろう。だがVistaでは、10秒後には仕事を始められる」(ヒューストン社長)。続いて、メールソフト「Outlook」でアプリケーションを起動しなくても添付ファイルの中身を確認できること、送られてきた「Excel」のワークシートでセルに値の高低を示すグラフを重ねて見やすくできること、情報共有サーバー「SharePoint Server」によって必要なファイルを素早く検索できることなどを立て続けに実演して見せた。そして「従来なら、やっと今ごろメールの受信ボックスを開いたところだろう」と、新製品による生産性の向上を強調した。

 続いて、富士ゼロックスや大塚商会など、パートナー5社の代表者が登壇。新製品群を用いたソリューション開発やシステムインテグレーション事業を展開していくとを述べた。新製品の早期導入企業として、三洋電機の代表者も登壇した。

 ただ、企業が新製品を導入するにはさまざまな検証作業が必要なこともあり、既存製品の置き換えには時間がかかると見られる。ヒューストン社長も「1~2年ですべてが置き換わるかと言えば、そうではないだろう」と認める。セキュリティ向上や共同作業の容易さなど、ビジネスに即したVistaの特徴を企業に訴求することで普及を図る。

 なお、一般の消費者が店頭でVistaや新Officeを手にできるのは、2007年1月30日。パッケージ販売に加え、パソコンへのプリインストールでの提供や、パソコンのパーツへのバンドル販売などが計画されている。