PR

 「日本では、元々の当社製品よりも買収したSSAグローバルの製品の利用者が多いことは理解している。当社は買収により、約100の業務パッケージを持つようになったが、主要製品の保守を止めたことはない」。米インフォアでグローバルマーケティングの上級副社長を務めるリック・パーカー氏はこう語る。SSAグローバルの買収により、「インフォア全体に占める日本の割合が4%から9%に向上した」(パーカー氏)という。

 インフォアは現在、独SAP、米オラクルに次いで、「業務パッケージの世界市場で第3位である」(パーカー氏)。これは、インフォアが買収攻勢に出ているためだ。同社は今年5月に、米SSAグローバルを買収を発表した。SSAグローバルの主力製品はERPパッケージ(統合業務パッケージ)の「SSA LN(旧Baan ERP)」や「SSA LX(旧BPCS)」だった。SSAグローバルは、CRM(顧客関係管理)ソフト・ベンダーの米エピファニーや、倉庫管理ソフトの米EXEテクノロジーズなどを買収し、製品分野を拡大している。

 インフォアはSSAグローバルとほぼ同時に、会計パッケージ・ベンダーの英システムズユニオンや、米エクステンシティを買収。両社製品の買収により、ERPパッケージに加え、CPM(コーポレート・パフォーマンス・マネジメント)分野を強化した。製造業向け設備保全ベンダーの米データストリームも今年1月に買収している。

 ERPパッケージだけでも4製品を抱えるが、「製品を統合するつもりはない」とパーカー氏は語る。その代わりに、SOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づいて、買収した製品間の連携が可能になるように既存製品の改良を進めている。具体的には、提携している米ソニックソフトウェアのESB(エンタープライズ・サービス・バス)を製品に組み込む「Infor Open SOA」という戦略だ。

 独SAPや米オラクルのようにアプリケーション間を連携するミドルウエアを用意するのではなく、「製品のアップグレードによってシステムにESBを取り込み、利用者が意識しないうちにSOAに基づいたシステムが構築できるようになることを目指す」(パーカー氏)という。

 SSAグローバルの買収をきっかけにインフォアは日本法人を9月に再編し、社名を日本インフォア・グローバル・ソリューションズに変更した。パーカー氏は、「日本市場ではインフォアの知名度は高くない。今後は、知名度を上げることを優先にしたマーケティングを実施いていく」と話す。日本法人では今後、自動車業界向けSCM(サプライチェーン管理)ソフト「SupplyWeb」をSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)として提供していく計画もあるという。