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写真1 あるファイル共有サイトで表示された“当選”を伝えるバナー
写真1 あるファイル共有サイトで表示された“当選”を伝えるバナー
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写真2 別のページには,同じ場所にテキスト広告が表示されている
写真2 別のページには,同じ場所にテキスト広告が表示されている
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写真3 バナーをクリックすると表示されるWebページ
写真3 バナーをクリックすると表示されるWebページ
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 不特定多数のユーザーがアクセスするWebサイトの広告スペースに虚偽の情報を掲載して,別のサイトへ誘導する手口が相次いで報告されている。ユーザーがバナーをクリックすると,表示内容とは無関係のWebサイトに誘導される。誘導先のサイトが悪質なものかどうかは断言できないが,虚偽の情報でユーザーを誘導している時点で,信頼できるサイトである可能性は低いといえる。個人情報などを求められても,入力しないほうが無難だ。

 例えば,「You are the 999,999th visitor: Congratulations you WON!(あなたは99万9999番目の訪問者です。おめでとうございます,当選です!)」といったバナーを表示するケースが確認されている。このバナーは,さまざまなWebサイトで確認されている。例えば,ビデオ共有サービス「YouTube」のサイトでも確認されているという(参考記事:YouTubeの怪--99万9999人目で20万円当選[PCオンライン「記事の芽」より])

 読者から編集部に寄せられた情報では,あるファイル共有サイトでも,同様のバナーが表示されたという。ここでのファイル共有サイトとは,特定あるいは不特定のユーザーとファイルを共有するために,ファイルをアップロードして保存しておけるサイトのこと。「アップローダ」などとも呼ばれる。

 読者からの情報をもとにそのサイトにアクセスしたところ,確かに前述のバナーが表示された(写真1)。Webページの中央部に表示されるため,そのファイル共有サイトが表示している情報のように見えるが,実際には広告スペースである。別のファイルが置かれているページ(別のファイルをダウンロードするためのURL)にアクセスすると,このスペースには複数のテキスト広告が表示された(写真2)。

 なお,写真1のページには,何度アクセスしても,同じバナーが表示された。何度アクセスしても「999999番目」なのだ。別のマシンを使ってアクセスしても同様だった。

 写真1のバナーをクリックすると,住所やメール・アドレス,氏名などの入力を求める別のサイトに誘導される(写真3)。このページを見る限りでは,賞金を送付するための情報を求めているように見えるが,インターネット上の情報などを調べると,このサイトはロト(数字を自分で選択する宝くじ)を提供するサイトで,バナーが表示されたWebサイト(YouTubeやファイル共有サイト)とは全くの無関係であることが判明した。つまり,「おめでとうございます!」のバナーは,自分のサイトに誘導するための広告に過ぎないのだ。

 今回の例に限らず,別のWebサイトの広告スペースに虚偽の情報を掲載して,自分のサイトへ誘導しようとする手口は以前から存在する。「ウイルスに感染している」などと虚偽の情報を表示して,偽セキュリティ・ソフトを売り込む手口も同様といえる(関連記事:偽セキュリティ・ソフトのだましの手口)。だまさないよう十分注意したい。