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携帯電話のワンセグ機能の利用率。性別や年代ごとに大きな差はない
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ワンセグ放送では、リアルタイム性の高い番組が人気
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公式サイトへのアクセスの推移。固定テレビでの告知(インフォマーシャル)終了後に伸びている
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ワンセグ放送経由でECサイトへのアクセス誘導。固定サイトの200倍の効果がある
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「ドラえもん」の誕生日に合わせて、携帯電話のアラーム機能と連動させた番組告知を実施した結果
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 KDDIとテレビ朝日は2006年12月8日、2006年4月から9月にかけて共同で実施したワンセグ放送事業の検証結果を発表した。携帯電話向けインターネットサービスと異なり、幅広い年代に受け入れられていることや、データ放送を通じてWebサイトへの誘導が図れることなどが明らかになった。ショッピング番組では、固定テレビで告知する場合と比較して、ECサイトにアクセスしたユーザーの割合が200倍にもなるというデータも得られた。

 検証の目的は、ワンセグ放送における、広告ビジネス、デジタルコンテンツの流通、e-コマースの利用拡大の可能性を検証すること。テレビ朝日の番組を題材に、KDDIのワンセグ放送受信機能付き携帯電話のユーザーの利用動向を調査した。

 まずKDDIが、ワンセグ放送の利用状況について報告した。ワンセグ放送受信機能付きの携帯電話端末(ワンセグ携帯)は、KDDIの「au」ブランドだけで既に100万契約を突破した。また、ワンセグ携帯所有者のうち、ワンセグ関連のサービスを月1回以上利用するユーザーの割合は、全国展開前の2006年8月でも58%に達している。性別や年齢ごとに見ても、50代以上のユーザーと若年層のユーザーの利用率に差がないなど、幅広い年代に受け入れられていることが分かるという。

 人気があるのは、スポーツ中継のようにリアルタイム性の高い番組。例えば同8月に実施された高校野球の決勝戦。「決勝戦は日曜日だったが、延長で再試合となった。再試合が行われたのは月曜。自宅のテレビで見られない人が多かったため、ワンセグ放送を利用したとみられる」(KDDI メディア本部メディアビジネス部 クロスメディアグループリーダーの家中仁氏)。ただ、そうはいっても、ワンセグ携帯はauの端末の中でも5%未満にすぎず、視聴時間も1人当たり月間4時間程度と、固定テレビの30分の1にとどまっている状況だ。

 続いてテレビ朝日が、同社のテレビ番組を利用した検証の結果を紹介した。まずは、広告手法としての検証。データ放送にプレゼント情報を記載することや、固定テレビでの告知を同時に実施することなどにより、広告サイトへのアクセス率が向上した。特に、番組終了後に番組の公式サイトのURLを90秒間表示し続けたところ、そのサイトへのアクセスが伸びた。データ放送が情報アクセスの「ショートカット」として機能するためだ。

 固定テレビの200倍という高い効果を見せたのが、ショッピング番組とECサイトとの連動。ショッピング番組で、連動したデータ放送を実施したときの、ECサイトへのアクセス率の伸びだ。ただ、実際に購入したユーザーの伸びはそれほど大きくないため、購入意欲を喚起する演出の工夫が今後の課題としている。

 このほかにも、スポーツ中継やドラマ番組の放映中に連動したデータ放送を実施すると番組公式サイト等へのアクセスが伸びること、携帯電話のアラーム機能と連動させて番組開始を告知することで視聴者を増やせることなども報告された。両社はこのデータを業界全体で共有し、新たな取り組みの基礎データとして活用していくという。