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 インテックは,同社が販売するEDI(電子データ交換)パッケージ・ソフト「EDIServ」のオプションとして,インターネット経由で安全に電子データを交換するための通信ソフト「AS2 Connector」を開発,2006年12月15日に出荷する。価格は,250万円(税別)から。

 EDIServは,同社が1997年9月から販売しているEDIパッケージ・ソフトである。電子データの集配信機能や異なるデータ形式間でのデータ変換機能,スケジュール実行やデータ管理といった運用管理機能など,EDIに必要な基本機能をパッケージ化している。

 今回,新たにオプションとして,インターネットを経由したEDIのための通信ソフトの選択肢の1つとして,ディジタル署名と暗号化によって電子データ交換の安全性を確保する「EDIINT AS2」(Electronic Data Interchange-Internet Integration Applicability Statement 2)を実装したソフト「AS2 Connector」を用意した。

 EDIINT AS2はIETFのワーキング・グループであるEDIINTが定めたEDI通信プロトコルの1つであり,RFC4130として公開されている。データ転送にHTTPを利用し,S/MIMEにより安全性を確保する。MDN(Message Disposition Notification)と呼ぶ,相手にデータが確実に届いたかどうかを確認する仕組みなどを備える。EDIINT AS2はメッセージを伝達するためのプロトコルであり,他のEDIプロトコルに見られるような,SOAPを用いたRPC連携などの機能は持たない。

 インテックによれば,EDIINT AS2の需要は高まっているという。例えば,日用品化粧品業界EDIネットワークを運営するプラネットは2006年8月に,EDIINT AS2に準拠したインターネットEDIサービス「SMOOTHEDI」の運営を開始している。