米Microsoftは12月12日(米国時間),同社が最新のWindowsテクノロジなどを披露する開発者会議「PDC 07」を2007年10月に米国Los Angelesで開催すると発表した(PDC 07のWebサイト)。同社がPDCを開催するのは2005年以来2年ぶりとなる。
Microsoftは,同社が開発中のテクノロジを披露する場として,ハードウエア開発者向けの「WinHEC」を毎年,ソフトウエア開発者向けの「PDC」を数年に一度開催している。2007年は5月15日から「WinHEC 2007」を,10月2日から「PDC 07」を開催する。場所はどちらも,米国Los Angelesになる。
Microsoftは2003年の「PDC 2003」で,当時「Longhorn」の開発コード名で呼ばれていた「Windows Vista」の主要なテクノロジを初めて公開し,新API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)である「WinFX」に移行することや,ストレージ・サブシステムの「WinFS」を開発していることなどを華々しく発表した。PDC 2003で発表されたテクノロジの多くが,Windows Vistaには実際に搭載されなかったことは記憶に新しい。2005年の「PDC 2005」では,2007年後半に出荷する予定の「Windows Server “Longhorn”」(開発コード名)の詳細が,初めて明らかにされている。
2007年10月のPDC 2007は,Longhorn Serverの開発を済ませたMicrosoftが,「次世代Windows」や「次世代Windows Liveサービス」の詳細を明らかにする初めての場になるだろう。同社は,Windows用の新しい機能のテストも既に始めている。12月12日(米国時間)には,Windowsデスクトップ検索技術の次期バージョンの正式名称が「Windows Search 4」(開発コード名はCasino)になることが,開発者のブログで公開されている。デスクトップ検索技術はWindows Liveの機能として提供するのではなく,Windows OSの機能として提供していくとしている。