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ブロケードコミュニケーションズシステムズ代表取締役社長の櫛見剛氏
ブロケードコミュニケーションズシステムズ代表取締役社長の櫛見剛氏
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 「ストレージ機器は,従来のようなハードウエアの箱売りビジネスはもう通用しない。ストレージ管理ソフトウエアを主軸に据えたSIサービスへとシフトしていくことになる」---。

 2006年9月11日付でSANスイッチ大手の米Brocade Communications Systemsの日本法人であるブロケードコミュニケーションズシステムズ代表取締役社長に就任した櫛見剛氏は,ストレージの製品サービスの動向を,こう分析する。ユーザー企業から見ると,ソフトウエアやサービスが増えることで,システム構築手段の選択肢が増える。

 従来,米Brocade Communications Systemsは,SANスイッチ関連機器「SilkWormシリーズ」を事業の主体としており,ストレージ製造ベンダー各社にOEM(相手先ブランドによる生産)供給してきた。SANスイッチが今後も事業の柱であることは変わらないが,ここへきて,ソフトウエア技術を用いたストレージの新たな利用コンセプトとして,ファイル・アクセスを中核に据えたシステム運用を示す“FAN(File Area Network)”を提案するなど,より高付加価値なソフトウエア・ベースの事業に注力している。

 コンセプトとしてのFANを実現するための手段として,ファイル共有アクセスの高速化のほか,ネットワーク・ファイル・システムに広範な名前空間(グローバル・ネーム・スペース)を実装したり,ファイル・アクセス権限をポリシーで管理する。要素製品として,米Tacit Networks(米Packeteerが2006年5月9日に買収)からOEM供給を受けたWAFS(Wide Area File Services)ソフトや,米Brocade Communications Systemsが2006年3月に買収した米NuViewのファイル・システム運用管理ソフト群などを用いる。

 なお,WAFSは現状ではWindowsサーバー機と一体となったアプライアンス機器の提供に限っているが,米Brocade Communications Systemsが2006年12月14日に,OEM共有元である米Packeteer同様に,WAFSソフトウエア単体での販売を開始する旨を発表している。国内での出荷スケジュールは未定。

 2006年3月には,より高付加価値な事業として,データセンターの運用管理サービス事業への進出を発表済み。SIベンダーや販売代理店などのパートナ経由での事業に加え,サービスの直販も実施する。こうしたサービス事業を展開するための組織は現在では日本で1名と小規模だが,今後はソフトウエア製品の利用をベースとしたサービス・メニューを作るとともに,サービスの直販体制を維持できるだけの組織を作るとしている。

 なお,同社社長就任以前の櫛見剛氏は,直近では日本SSAグローバルの常務執行役員。それ以前は,日本IBM,EMCジャパン,日本オラクルでフィールド営業などに従事してきた。