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米IBM Tivoliソフトウエア・マーケティング担当 ナンシー・ピアソン副社長
米IBM Tivoliソフトウエア・マーケティング担当 ナンシー・ピアソン副社長
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 「ITは企業の成長を支えるもの。だが現状は、IT予算の70%が情報インフラの管理に使われている。管理コストが重くのしかかり、新規の戦略的なシステムに十分な投資を振り向けられない状況だ」。米IBMでシステム管理製品群Tivoliのマーケティング責任者を務めるナンシー・ピアソン副社長は、ITの管理コストが企業の成長を妨げる要因になりつつあると指摘する(写真)。

 ピアソン副社長は、こうした問題を「ITプラットフォームの情報を統合的に管理することで解消する」と話す。その戦略を支えるのは、CCMDB(Change and Configuration Management Database)と呼ぶ、2006年に新規投入したシステム管理製品共通のデータベースだ。IBMのシステム管理製品は、構成情報を個別に管理している。これらをCCMDBで一元管理することにより、製品間の依存関係を適切に把握でき、特に障害時や災害時における適切な復旧処理が可能という。

 さらにピアソン副社長は「IBMはITを中心に、関連する顧客設備などの資産まで管理の対象としていく」とも言う。例えば、今夏に買収した資産管理ソフトウエアの米MROソフトウエアが好例だ。「ITは顧客のビジネス・プロセスを管理するもの。顧客はそのプロセスで使う設備も含めて管理を一元化したいと考えている。MROはそうした要求に応える製品で、港湾のコンテナや航空機の部品も統合的に管理する」(同氏)。

 米ヒューレット・パッカード(HP)はサーバー分野だけでなく、ソフトウエア分野でもIBMの競合になりつつある。HPは今夏、システム管理の米マーキュリー・インタラクティブを買収し、IBMの特にTivoliブランドと真っ向から対決する姿勢を明確にした。これについて、ピアソン副社長は「HPのソフトウエア戦略はまだまだ部分的。IBMは様々な製品やサービスを組み合わせ、包括的な戦略を実行に移している」とする。

 IBMによるソフトウエア企業の獲得については、「顧客のシステムを効率的に統合管理するという戦略ありきだ。この戦略を実現するために買収を進めている。我々は(ソフトウエア企業の買収を)休むことはないだろう」(ピアソン副社長)との考えを示した。