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フォン・ジャパンの藤本潤一CEO
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「ITU TELECOM WORLD 2006」でも話題だったFON
「ITU TELECOM WORLD 2006」でも話題だったFON
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 自分の無線LANルーターを他のユーザーに開放し,草の根的に公衆無線LANインフラを構築しようというプロジェクト「FON」が日本でも正式に始まった(関連記事1関連記事2)。FONは既にスペインやドイツ,韓国などで多くのユーザーを獲得しているという。FONの日本法人フォン・ジャパンの藤本潤一CEO(最高責任経営者)に,海外での状況や日本での取り組みについて話を聞いた。(聞き手は武部 健一=ITpro

-- FONの海外での状況を教えて欲しい。

 現在,利用ユーザーは18万人を超え,144カ国にいる。FONの法人があるのはスペインやドイツ,フランス,韓国,香港など。日本でのサービス開始は遅い方だ。

 12月6日には台湾でもスタートし,急激にユーザーを増やしている。台湾は(無線LANを使う)Skypeユーザーが非常に多いため,リテラシー的にも文化的にもFONがいち早く受け入れられたようだ。今後はインドなど他のアジア地域でもサービスを始める予定だ。

-- 日本での計画は?

 日本では法制度やユーザーの無線LANの使い方,ISP(インターネット接続事業者)の考え方などの調査に少し時間がかかった。そのため,サービスの開始が遅くなった。ただ,12月4日のサービス開始後,既に1万人を超えるユーザー登録があった。これはすべてライナス型ユーザー(自分の無線LANルーターを無償で開放することで,他の無線LANルーターを無償利用できるユーザー)。2006年内には1万2000程度のユーザー登録を見込んでいる。現在は登録ユーザーへ無線LANルーターの「LaFonera」を出荷中だ。

 無線LANルーターは現段階では自社製品だが,FONはルーター・メーカーではないので,ルーターで利益を上げようという考えはない。ただユーザーにとって使いやすく,低価格の製品がなかったため自社でルーターを発売した。現在は家電メーカーさんなどと「無線LAN対応製品の中にFONの機能を入れてもらえないか」という話を始めている。

-- 自身は無線LANルーターを開放せず,FONを有償で利用するエイリアン型サービスを始める予定は?

 日本ではライナス型のユーザー数が2万人を超えた段階でエイリアン型サービスを始める予定だ。時期は2007年の3月か4月になると予想している。実は現在でも1日3ドルを払えばエイリアン型のユーザーとしてFONを使えるが,これはスペインの本社サーバーによるサービスで,国内での公式のものではない。日本での料金は未定だ。

-- インターネット回線を第三者に使わせるのは約款違反に当たるとするISPもあるが。