セブン-イレブン・ジャパンと富士ゼロックス、マイクロソフトの3社は、新OS「Windows Vista」専用のデジタル写真プリントサービス「セブン-イレブン店頭プリント」で協業すると発表した。2007年1月30日のVista一般販売と同時に、全国1万1500カ所あるセブン-イレブンの店舗でサービスを開始する。料金はL版の場合で1枚30円の予定。
同サービスの利用形態は(1)利用者がVista搭載パソコンからデータセンターの画像蓄積・配信用システムに写真をアップロードし、8ケタの予約番号を取得(2)予約番号をセブン-イレブン店内の多機能複合機に入力して代金を投入(3)多機能複合機がサーバーから写真をダウンロードして自動的にプリントする――という流れになる。一般的なオンラインの写真プリントサービスと異なり、利用者は注文時やプリント時に、氏名や住所、クレジットカード番号などの個人情報を入力する必要がない。
セブン-イレブン・ジャパンの鎌田靖執行役員商品本部雑貨部長は「セブン-イレブンの利用客は男性比率が多いが、普段からデジタルカメラでの写真プリントに親しんでいるのは女性や中高年層。そうした顧客の呼び水にしたい」と狙いを語る。セブン-イレブンと富士ゼロックスはこれに先駆けて2005年5月、多機能複合機を全国の店舗に導入済み。来店客がメモリーカードを持参して写真をプリントする「デジカメプリント」を提供してきた。
今回の協業では、富士ゼロックスがNTTビズリンクのデータセンター上に画像蓄積・配信用システムを構築。このシステムと既存の多機能複合機をネットワーク接続することで新サービスを実現する。また、マイクロソフトはVista標準の管理ソフト「Windowsフォトギャラリー」に新サービスの利用メニューをあらかじめ組み込んで、電子メールアドレスの登録だけでサービスを利用できるようにする。