ボーランドは1月10日、UMLモデリング・ツールの新版「Borland Together 2006 Release 2 for Eclipse日本語版」の出荷を開始した。新版の特徴はオープンソースのIDE(統合開発環境)である「Eclipse」の上で、これまでのJava開発に加え、C++開発でも利用できるようにしたこと。価格は1指名ユーザー・ライセンスが44万1000円。
Togetherは、ユースケース図、クラス図、アクティビティ図、シーケンス図などをUML2.0やUML1.4の仕様に基づいてモデリングするためのツール。作成したUML図とソースコードをリアルタイムで同期できる機能「LiveSource」が目玉である。Togetherは2種類のラインナップがあり、Eclipseのプラグインとして動作する「同for Eclipse」と、マイクロソフトのIDEであるVisual Studio上で動作する「同for Microsoft Visual Studio .NET」がある。
EclipseはJavaのほか、C++やPHP、COBOLなどでのコーディングが可能。これまでTogether for EclipseはUML図とJavaのソースコードの同期のみを提供してきたが、新版でC++のソースコードとも同期できるようにした。CORBA通信を利用するためのインタフェース記述言語であるCORBA IDLを含むC++のソースコードでも同期可能となる。なおVisual Studio版ではVB.NETとC#に対応している。
新版ではこのほか、業務フローやビジネス・プロセスをモデリングする機能や、MDA(モデル駆動アーキテクチャ)開発を進める機能も強化した。