NECとNECビッグローブ,NECパーソナルプロダクツは1月15日,パソコンと携帯電話を連携させるサービス「BIGLOBEストリーム(iアプリ)」の提供を1月30日から開始すると発表した。
同サービスは赤外線通信を介して携帯電話のWebサイトとパソコンのWebサイトを連携させるもの。具体的には,ユーザーが携帯電話で動作する専用のiアプリで動画コンテンツのカタログを閲覧し,気に入ったコンテンツがあった場合には赤外線で指示を出しパソコンに動画を再生させる。一時停止や早送り/巻き戻し,消音なども携帯電話を使って操作可能である。パソコンのない場所では,気になる番組を「お気に入り」に追加しておき,家に戻った後に簡単な操作で再生できるようにする。
ビッグローブの佐久間洋執行役員専務は今回のサービスを「通信事業者の網と家電,携帯電話が一体化したNGN(次世代ネットワーク)時代を想定したサービスの第1弾」と位置付ける。NGNの商用サービスが始まっていない現時点ではNGNとは関係ないが,今後はNGNの機能を使ったサービスも投入する考え。「今ある道具でNGNで提供できるサービスに近いものを作ってみた。実際に“動く”サービスを提供することで,コンテンツ・プロバイダやユーザーと一緒にNGN時代に合った新しいサービスを作り上げたい」(佐久間執行役員専務)という。
なお,同サービスに対応する携帯電話は現時点でNTTドコモのN700/N900シリーズだけ。パソコンはWindows Vistaを搭載し,リモコンで操作可能な「Windows Media Center」機能に対応しているNECの新型パソコンに限られる。「NEC以外の携帯電話やパソコンは利用する赤外線の波長やコマンドが異なるため,使えない。今後アライアンスなどを通じて他の機器でも使えるようにすることも考えている」(NECビッグローブ)という。