ソフトウエア開発ツール関連の業界団体Eclipse Foundationはカナダ時間1月12日,3つの仕様策定グループに参加することを明らかにした。
Eclipse Foundationが参加を表明したのは,米Sun Microsystemsが主催し,Java技術に関する標準仕様を定める開発者コミュニティ「Java Community Process(JCP)」,オブジェクト指向技術の標準化を進める「Object Management Group(OMG)」,家庭向けネットワーク・サービスの共通仕様を策定する業界団体「OSGi Alliance」の3団体。これらの団体への参加により,オープン標準規格とオープンソースの実装促進を狙う。
Eclipseのオープンソース・プロジェクトでは,これらの団体が策定した標準仕様を実装している。例えば,Eclipseプラグイン「Eclipse Web Tools Project(WTP)」では,JCPのJSR 244(JEE 5),JSR 220(EJB3),JSR 127(JSF)などを実装。Eclipse EquinoxプロジェクトではOSGi v4仕様,Eclipse Modeling ProjectではOMGのUML(統一モデリング言語)2.0やOCL(オブジェクト制約言語)などを実装している。
JCPの議長でありSunのJCP ProgramディレクタであるOnno Kluyt氏は,「多くのEclipseプロジェクトにおいて,既にJCPが策定した標準規格が実装されている。JCPへの正式な参加により,同団体がJava規格の開発と実装に対する取り組みをさらに強化することが期待できるだろう。これは,Eclipseプラットフォーム,Java技術,開発者にとって朗報である」とコメントしている。
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