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FlexGrid for .NET 4.0Jの利用例,セルを自由に結合できる
FlexGrid for .NET 4.0Jの利用例,セルを自由に結合できる
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 2007年1月18日,グレープシティは.NET Framework用コンポーネント集の新版「FlexGrid for .NET 4.0J」を発表した。開発元は米ComponentOne社。2月下旬の出荷予定。価格は,パッケージ版が8万4000円(税込:以下同様),ダウンロード版は7万5600円。

 FlexGridは,スプレッドシートのようなユーザー・インタフェース(UI)を提供するコントロール。新版では,セルのマージ機能を強化し,より柔軟にセルを結合できるようにした。従来の製品では,同じ値のセルを一気にマージ(Excelで言うセル結合)して表示するだけだったが,今回のバージョンではプログラマが望む部分だけをマージさせることができるようになった。これに合わせてExcelファイルへの出力機能も強化し,表示中のグリッドとほとんど同じ外観のシートを出力できるようにした。

 また,スマートタグを利用した機能を新たに実装した。グリッドコントロール全体や,それぞれの列にスマートタグが現れる。例えば,列のスマートタグを使えば,列の背景色や順番,データ型や書式設定などを簡単に変更できる。グリッドコントロール全体に付くスマートタグを使うと,行の色や表示形式を簡単に設定できる。例えば,行の背景色を奇数行と偶数行で変えるようにするといったことが可能。

 同社はまた,メニューとツールバーを提供するコンポーネント集の新版「Menus&ToolBars for .NET 3.0J」と,Webアプリケーションにメニューとツールバーを提供するコンポーネント集「WebMenus&WebBars for .NET 3.0J」も発表した。FlexGrid for .NET 4.0Jと同様,2月下旬に出荷する。どちらもダウンロード版のみを提供する。価格はどちらも5万2500円。

 Menus&ToolBars for .NET 3.0Jは,Outlook 2003が備える「ナビゲーションバーコントロール」(Outlook 2003の画面左下に縦に並んでいるボタン)や「トピックバーコントロール」(Windows XPでフォルダを開いたときにウィンドウ左側に現れるタスク・リスト)を新たに備えた。WebMenus&WebBars for .NET 3.0Jは,新たにツリー構造を表すコントロールや,タブを実現するコントロールのほか,Ajaxを利用して反応速度を全体的に上げた。

 さらに,これら3種のコンポーネント集を含むコンポーネント・スイート「ComponentOne Studio 2007」も発表した。これも2月下旬に出荷予定。収録するコンポーネントの種類によって三つのエディションがある。Windows Formsで使用するコンポーネントを集めた「WinForms」エディション(18万9000円),Webアプリケーション用のコンポーネントを集めた「WebForms」エディション(15万7500円),両方のコンポーネントのほか,.NET Compact Framework用のコンポーネントとActiveXコントロールまで収録した「Enterprise」エディション(28万3500円)がある。

 対応OSはWindows 2000/XP/Server 2003。開発ツールはVisual Studio .NET 2002/2003,Visual Studio 2005に対応する。

 ComponentOne Studio 2007を買うと,既存のコンポーネントのほかに,現在同社が開発中の数種類のコンポーネントの追加提供を受けられる。例えば,HTMLタグを利用したバルーン・ヘルプを作成するコントロールや,「the 2007 Microsoft Office System」で登場予定のリボン状のユーザー・インタフェースを再現したコントロールを2007年6月に提供予定だという。