PR

 米Motorolaは米国時間1月19日に,2006年第4四半期と通期のの決算を発表した。第4四半期の売上高は前年同期比17%増の117億9200万ドルに達し,過去最高を記録した。純利益は6億2400万ドル(希薄化後の1株あたり利益は25セント)で,前年同期の12億200万ドル(同47セント)から大幅に減少した。

 同社会長兼CEOのEd Zander氏は,「当期の利益には失望したが,売上高は強い伸びをみせ,多くの分野で目標を達成した。当社は今後も継続して成長できる態勢であると確信している」と述べた。

 モバイル・デバイス部門の売上高は前年同期比19%増の78億600万ドル。営業利益は3億4100万ドルで前年同期の6億6300万ドルから大きく減少し,「社内予測を下回った」。携帯電話の出荷台数は6570万台で前年同期と比べ47%増加した。同社は世界市場におけるシェア(台数ベース)を,前年同期比4.6ポイント増の23.3%と推計する。

 ネットワークおよび企業向け部門の売上高は前年同期比6%増の30億4300万ドル。営業利益は4億2800万ドル(前年同期は5億4200万ドル)となった。家庭向けソリューション部門の売上高は同39%増の9億8000万ドルで。営業利益は1億1800万ドル(同5200万ドル)。

 2006年通期の売上高は前年比22%増の429億7900万ドルで,過去最高。しかし純利益は36億6100万ドル(希薄化後の1株あたり利益は1ドル46セント)で前年の45億7800万ドル(同1ドル81セント)から減少した。携帯電話の出荷台数は前年比49%増の2億1740万台にのぼり,同社が推計する市場シェアは前年比4.3ポイント増の22.2%。

 また同社は今後の見通しについても明らかにした。2007年第1四半期の売上高は104億~106億ドルの範囲,通期の売上高は460億~490億ドルの範囲と予測する。

 ちなみに米メディアの報道(CNET News.com)によると,同社は2007年前半に3500人の人員整理を行い,コスト削減と利益性回復を図る計画という。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]