ジャストシステムは2007年1月22日、同社が販売するセキュリティ対策ソフト「Kaspersky Internet Security 6.0 [Vista対応版]」およびウイルス対策ソフト「Kaspersky Anti-Virus 6.0 [Vista対応版]」のダウンロード販売を2007年3月14日から開始すると発表した(写真)。Kasperskyの既存ユーザーも同日より無償でダウンロードしてアップグレードできる。店頭販売の時期は未定。Vista対応版では、Windows XP Professionalの64ビット版であるx64 Editionにも対応した。これにより、動作OSとしてWindows 2000 Professional、Windows XP Home Edition/Professional EditionにVistaとWindows XP Professional x64 Editionが加わる。これに先立ち、2月14日からは試用版をダウンロードで提供する。ヘルプファイルの一部に制限があるほかは、3月14日からダウンロードできる製品と大きな違いはない。
Vista対応版では機能も強化している。大きく、定義ファイルの共有機能、アンインストール時のパスワード入力、スマートチェック、の3点である。
定義ファイルの共有機能は、定義ファイルを家庭内など同一LAN上で共有するもの。これにより、同じ定義ファイルを何度もダウンロードする必要がなくなり、ネットワークの通信量を抑えられる。1台のパソコンで、共有フォルダーに定義ファイルを定期的にダウンロードする。他のパソコンは、そのパソコンの共有フォルダーを定期的にチェックし、最新の定義ファイルに更新する。共有フォルダーにアクセスできない場合は、インターネットを通じて定義ファイルを更新できる。
アンインストール時のパスワード入力は、Kasperskyをパソコンからアンインストールする際に、パスワード入力を求めるようにする機能だ。これにより、パソコンからKasperskyをアンインストールできるユーザーを制限可能。これまでも、不正プログラムがKasperskyを無効にしようとすると、それをブロックする機能が付いており、これを強化した形だ。Kasperskyのインストール時に設定する機能なので、既存ユーザーはKasperskyを再インストールしないと、この機能は使えない。
「スマートチェック」というウイルススキャンにかかる時間などをカスタマイズする機能も追加。これは、スキャンするファイルのサイズやファイル形式、スキャンにかかる時間、ファイルをオープン/クローズしたときのみチェックするなど、細かく制御できる。
ダウンロード販売価格は、既存のKaspersky 6.0と同じなる予定。既存版のダウンロード販売の価格は「Kaspersky Internet Security 6.0」が9345円(通常版)、「Kaspersky Anti-Virus 6.0」が6720円(通常版)である。