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 パレットレンタル大手の日本パレットレンタル(JPR)と韓国パレットプールは1月23日、日本ベリサインと共同で、パレット(フォークリフトで運ぶための荷台)などの通い容器を無線ICタグを使って効率的に管理するサービスを共同で開始した。日韓それぞれの国内物流だけでなく、アジアをカバーする国際物流にも対応する。ICタグから読み取ったデータをやり取りするために、国際標準化団体のEPCグローバルの標準規格「EPCグローバルネットワーク」に基づいたシステムを日本ベリサインがASPサービスとして提供する。

 ICタグを使うと、専用パレットなどの所在を正確につかむことで紛失を防いで流通在庫を減らしたり、レンタルパレットに載せる荷物を追跡管理したりすることが可能になる。今回のサービスを使えば、そのために必要なICタグシステムを比較的安価で手軽に構築できるという。ユーザーは自社の工場や倉庫、店舗などにICタグリーダーなどの機器を導入する必要があるが、そうした機器をレンタルするサービスも提供する。すでに自動車部品メーカーや食品メーカーから引き合いがあるという。

 日本パレットレンタルは、レンタルしているパレットの総量を拠点ごとに管理できるサービス「epal」をWebベースで提供しているが、これを3月5日にICタグに対応させる。パレットのICタグを読み取って登録すれば、パレットの個品単位の所在管理が可能になる。パレットとそれに積載する荷物をひも付けて、登録・検索する機能も年内をめどに提供する予定である。