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 インフォテリアの子会社である米Infoteriaは1月26日までに,同社が開発するWeb向けチャット・サービス「Lingr」をWeb APIとして公開する見込みだ。同社代表の江島健太郎氏が,本誌記者に語ったもの。APIの名前は「Lingr API」になる模様。

 Lingrの特徴は,Webアプリケーションの応答性を改善する「Comet」と呼ぶ技術を利用していること。HTTPのレスポンスを,サーバー上のデータに変更があるまで待たせておくことで,WebサーバーからWebブラウザへの擬似的なプッシュを実現する。ユーザーは,画面の再読み込みやポーリングによるデータのチェックが必要ない,応答性の良いアプリケーションを利用できる。HTTPのみを使って通信するので,通常のWebブラウザだけでサービスを利用できるのも利点だ。

 Lignr APIの提供形態や利用方法などについては,1月24日現在では明らかになっていない。江島氏は,「これ以上,絶対に簡潔にできないというぐらいシンプル」な形態で提供するという。ほかの一般的なWeb APIと同様に,APIキーを入手して,HTTPでアクセスするだけで利用できる形で公開するとみられる。Lingr APIの利用規約は比較的ゆるいものになる見込み。「単にLingrやCometを試したい場合は,無償でどんどん使ってもらいたい」(同氏)。

 Cometは,クライアントからのリクエストに対するレスポンスを,サーバー上のデータに変更があるまで待たせておくという独自の仕組みから,Webサーバー・ソフトに従来と異なる仕様を要求する。このため,独自に開発したサーバーを用意するのが好ましいなどの制約があり,小規模な開発でCometを試すのは困難だった。Lingr APIの公開により,開発者は,Cometを利用したアプリケーション開発を容易に試せるようになると期待される。Cometの詳細については,本技術をCometと命名したAlex Russell氏のページ「Comet: Low Latency Data for the Browser」などが詳しい。