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 独SAPは現地時間1月24日,2006年第4四半期と2006年通期の決算速報を発表した。第4四半期の売上高は30億ユーロ(約38億9000万ドル)で,前年同期の28億ユーロ(約36億3000万ドル)から7%成長した。為替の影響を除くと,前年同期比で12%増となる。純利益は7億9900万ユーロ(約10億3700万ドル)で,1株当たり利益は0.66ユーロ(0.85ドル)。前年同期の純利益6億1900万ユーロ(約8億300万ドル),1株当たり利益0.5ユーロ(約0.64ドル)から29%の増益となった。

 プロフォルマ・ベースの場合,純利益は8億2200万ユーロ,1株当たり利益は0.67ユーロ。前年同期の同条件の純利益6億4200万ユーロ,1株当たり利益0.52ユーロから28%増加した。

 当期の製品収入は22億ユーロで,前年同期比8%増(為替の影響を除いた場合は12%増)。ソフトウエア収入は13億ユーロで同7%増(同12%増)となった。

 営業利益は11億ユーロで,前年同期の9億8000万ユーロから10%増。営業利益率は36.6%で,前年同期から1ポイント上昇した。

 2006年通期の売上高は94億ユーロ(約122億200万ドル)で,前年の85億ユーロ(約110億3400万ドル)から10%増(為替の影響を除くと11%増)。純利益は19億ユーロ(約24億6600万ドル),1株当たり利益は1.52ユーロ(約1.97ドル)で,前年の純利益15億ユーロ(約19億4700万ドル)および1株当たり利益1.21ユーロ(約1.57ドル)から25%成長した。
  
 プロフォルマ・ベースの純利益は20億ユーロで,1株当たり利益は1.6ユーロ。前年の16億ユーロ,および1株当たり利益1.25ユーロと比べ27%増加した。

 2006年通期の製品収入は66億ユーロで,前年同期比11%増(為替の影響を除くと12%増)。ソフトウエア収入は31億ユーロで,同10%増(同12%増)となった。

 また,営業利益は前年比10%増の26億ユーロ。営業利益率は前年比0.1ポイント減の27.3%となった。

 SAP,CEO(最高経営責任者)のHenning Kagermann氏は,「2006年は,製品とソフトウエアの収入が安定した伸びを見せた。第4四半期を見ると,為替の影響を除いた成長率が12四半期連続で2ケタ成長を遂げていることが分かる。また世界のソフトウエア収入も,為替の影響を除いた成長率が各地域で2ケタ台に達するなど,バランスのとれた業績を実現できた」と説明する。

 なお同社は2007年第1四半期より,収入の項目名を変更する。「製品収入」を「ソフトウエアおよびソフトウエア関連サービス収入」に変えるほか,新たに「サブスクリプションおよびソフトウエア関連サービス収入」という項目を設ける。「ソフトウエアおよびソフトウエア関連サービス収入」は,「ソフトウエア収入」と「サポート収入」に,「サブスクリプションおよびソフトウエア関連サービス収入」を合わせたものに相当する。

 同社は2007年通期の見通しも明らかにした。ソフトウエアおよびソフトウエア関連サービス収入の成長率は,為替の影響を除いた場合12~14%になる見通し。また今後2年間に,新規事業の開拓に向けて3~4億ユーロの投資を行う予定のため,営業利益率は26~27%の範囲と予測する。

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■変更履歴
本文最後の段落で「新規事業の開拓に向けて3~4億ドルの投資を行う」としていましたが,「新規事業の開拓に向けて3~4億ユーロの投資を行う」の間違いでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2007/04/23 10:26]