PR

 電子情報技術産業協会(JEITA)が1月25日に発表した2006年10月~12月のパソコン出荷台数(国内と輸出分)によると、出荷台数は前年同期比10%減の288万7000台、金額は14%減の3387億円と低調だった。JEITAは、2007年1月のWindows Vista登場を前にコンシューマの買い控えが起こったことと、各社の新製品が2007年1~3月にシフトしたことが原因だと説明している。2006年通年の出荷台数も3%減の1347万9000台と、4年ぶりに前年を下回った。2006年度の出荷台数予測も、当初の1350万台から1290万台に下方修正した。

 特にコンシューマ向けの販売が低調だった。2006年10~12月のコンシューマ向け出荷台数は20%のマイナス、通年でも10%減となっている。一方、企業向けは10月~12月、通年とも前年並みだった。

 Vista搭載パソコンが一斉に発売になる2007年1~3月については、10%増の出荷台数を見込んでいる。JEITAのパーソナルコンピュータ事業委員会で委員長を務める山本正己氏(富士通経営執行役 パーソナルビジネス本部長)は、「1~3月の増加分のほとんどはコンシューマ向けで、企業向けは前年並みで推移することになりそうだ」と分析している。