NTT(持ち株会社)グループでシステム開発などを手がけるNTTアイティ(NTT-IT)は,専用STB(セットトップボックス)を使ってHDTV(ハイビジョン)映像をLAN経由で配信するビル内広告表示システムを,2007年2月から販売する。オフィスビルの館内案内や停電・保守などの周知に使ったり,ショッピングモールでの店舗やイベントの案内などに使ったりすることを想定している。STBと建物内に配線済みのLANを使うことで,高精細表示システムの集中管理を簡単にできるとしている。
システムは,NTTサイバーソリューション研究所と共同開発した映像配信用サーバーソフトと,東芝映像機器(TVE)と共同開発したSTB,汎用のハイビジョン対応デジタルディスプレイから構成される。価格はサーバーソフトが60万円,STBが1台8万円で,これとは別にクライアント用ソフトのライセンスが1台当たり年間1万円となる。NTT-ITは,同システムの年間販売目標を約100システム程度としている。