米Wave Vital Consultingは米国時間1月29日,中国インターネット・ユーザーの動向に関する調査結果を発表した。それによると,中国インターネット・ユーザーの過半数は共有パソコンを使用していることが分かった。
中国政府の統計によると,2006年における同国のインターネット・ユーザー人口は1億3700万人で前年比23.4%増加した。このペースで増えつづけると,2009年には米国のインターネット・ユーザー人口(2億1000万人)を上回ると同政府は予測する。
ただしWave Vital Consultingによれば,中国インターネット・ユーザーの50%以上はインターネット・カフェや学校のコンピュータ室などの共有パソコンを使っており,パソコン所有率は高くない。現在,中国のパソコン所有者数は米国の3分の1だ。
同社は,米Microsoftや米Symantecなど,中国進出を図るソフトウエア/サービス企業に対し,こうした状況を把握すべきだと指摘する。また,十分な可処分所得があり,クレジット・カードを所持する中国インターネット・ユーザーは少数だということを,米E-bay,米Amazon.com,米Dellなどは認識する必要がある。
しかし「米Googleは有利な立場にあるかもしれない」と同社は述べる。「オンラインでソフトウエアやサービスを提供するという同社の特徴は,パソコンを共有で使うインターネット・ユーザーにとって魅力的だ」(同社)。
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