マイクロソフトは1月30日,Windows Vistaと2007 Office systemの一般・個人向け発売に関する発表会を都内で開催した。ハードウエア/ソフトウエア・パートナーに加えてコンテンツ・サービスを提供するパートナーを強化することによってデジタル・ライフスタイルの実現を推進していくという。
会場ではPCの新しい使い方を「プレミアム・デジタルライフ」というキーワードで利用者に提案していくことを強調。41社のコンテンツ・パートナーがWindows Vista向けに45のサービスを提供または対応することを発表した。
同社はプレミアム・デジタルライフを「写真・ビデオ」「デジタルエンターテイメント」「音楽・映像」「コミュニケーション」「使いやすさと信頼性」という五つのシナリオで訴求していく。パートナーが展開するサービスをこれに準じて「デジタルエンターテイメント」「コミュニケーション」「Windows Vista対応Webサービス」「写真」「音楽・映像」に分類した。
「デジタルエンターテイメント」は,Windows Vistaが備えるマルチメディア統合ソフトWindows Media Centerから利用できるメディア・オンライン・サービスで,リモコン操作に対応しているもの。ニュース,音楽,映画などをテレビ感覚でPCから視聴できる。18社/19サービスがある。また「コミュニケーション」はWindowsタブレット・テクノロジとタッチ・テクノロジに対応したペンおよびタッチ入力を用いたPCゲームを指す。5社/6サービスがある。
「Windows Vista対応Webサービス」はWindows Presentation FoundationやWindowsサイドバー・ガジェットに対応したWebサービスである。9社/9サービスがある。また,「写真」はWindowsフォトギャラリーから写真のプリント・オーダーを行えるサービス。4社/3サービスがある。音楽・映像はWindows Media Player 11対応オンライン・ストアからアクセス可能な音楽・配信サービスで,8社/8サービス。
Windows VistaではMedia Center機能やタブレットPC機能がHome PremiumやUltimateといった上位製品に標準で含まれている。リモコン操作によるAV機能を備えたWindows XP Media Center Editionが米国では約7割を占めるが,日本では約1割にすぎないという。Windows Vistaの登場で変化していくことをマイクロソフトは期待している。