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 日立製作所と野村総合研究所(NRI)は1月31日、オープンソース・ソフト(OSS)を使ったシステムの開発・保守で協業すると発表した。それぞれがユーザー企業にサービスを提供する際に、両社が持つOSSのノウハウを相互供与する。今後、両社は共同で新たなサービスを開発する計画もある。

 日立が提供するのは、OSのLinuxおよびデータベース・ソフトのPostgreSQLに関するノウハウ。NRIは、アプリケーション・サーバーのJBossなどJava関連のノウハウを提供する。こうした協業を進める理由として、「OSSの種類が多過ぎて1社でカバー範囲を広げるのは事実上不可能。OSSの障害解析などきちっとした体制を作るのはかなり大変なこと」と、日立製作所のソフトウェア事業部OSSテクノロジセンタ 鈴木友峰担当部長は説明する。

 具体的には、PostgreSQLとJBossを組み合わせた導入支援、設計・構築支援、性能チューニング、問い合わせ対応、問題解析支援を共同で実施する。日立は、1月29日に発表した「かんたんOSS導入サービス」を窓口にして提供する。

 このようにベンダー同士が協力できるのも、ソースが公開されているソフトならではの面がある。例えば、日立の運用管理ソフト「JP1」でJBossのクラスタリング構成を監視するための機能を共同で開発するなど予定している。OSSでベンダーが相互に技術協力する例はまだほとんどないが、日立とNRIを軸にこうした動きが広まると見られる。