日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は1月30日、水冷式ワークステーションを発表した。AMD製プロセサを2個搭載し、「デュアルCPUを冷却できる水冷式ワークステーションは、これが初めて」という。シングルCPUの水冷式ワークステーションは、NECが昨年夏から出荷している。
今回発表した「HP xw9400/CT Workstation」は、AMDのOpteron 2000シリーズ(モデル OP2220)を2個搭載する。水冷方式の採用で、プロセサ冷却用のファンを取り除き、高負荷時でも動作音を26デシベル以下に下げた。26デシベルは、図書館などで聞こえる程度の音量だ。水冷ユニットは日立製作所が開発した。
利用できるOSは、Windows Vista Business、Windows XP Professional 32ビット版/x64、RedHat Enterprise Linux WS3 Update8/Update4の32ビット/64ビット版。3月にはWindows Vista Businessの64ビット版も用意する。グラフィック性能を高めるために、2枚のグラフィックス・カードを使う「NVIDIA Scalable Link Interface」機能も搭載した。
HP xw9400/CTの価格は、32ギガバイトのメモリー、80ギガバイトのハードディスクを搭載するモデルが58万8000円。2月8日から出荷する。今春には8ギガバイトのメモリー・モジュールを発売し、最大64ギガバイトにまで拡張できるようにする。