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 米ABI Researchは米国時間1月31日,家庭向けVoIPサービスについての調査結果を発表した。それによると,2006年における世界のVoIP利用者数は3800万人弱だった。同社は,この数が2012年には2億6700万人以上に増加するとする予測している。

 同社主席アナリストのMichael Arden氏は,「商用VoIPサービスのパイオニアであるxSP(各種サービス・プロバイダ)もある程度成長するが,VoIP市場の将来を後押しするのは,既存の高速データ・ネットワークの活用を試みているケーブル事業者やブロードバンド・プロバイダだろう」と予想している。これらの事業者は,既存のブロードバンド・インフラに付加価値を付けて,新しい収入源を得たいと考えているという。従来型の電話ネットワークに巨額の投資を行ってきた電話会社では,サービス品質の問題や既存顧客との関係悪化を懸念しているため,VoIPサービスの採用が遅れている。

 同氏は,今後のVoIP市場の展開が地域によって異なると見ている。米国では,同市場が競争によって発展するという。ケーブル事業者が電話会社からの顧客獲得を狙ってVoIPサービスを提供しており,電話会社もこれに対抗するためVoIPサービスを提供するようになるという。

 欧州市場では,多数の電話会社がEthernetネットワークのアップグレードと配備を進めている。ネットワークのアップグレードの一環として,これらの電話会社がVoIPサービスの提供を考慮していると考えられる。日本については,「電話会社でもケーブル事業者でもなく,ソフトバンクなどサードパーティのブロードバンド会社がVoIPサービスをけん引している」とコメントしている。

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