ジュピターテレコム(JCOM)は1月30日,2006年12月期(2006年1月~2006年12月)の通期連結決算を発表した。売上高は前年比21.2%増の2219億1500万円,営業利益は同29.0%増の315億8200万円,当期純利益は同26.6%増の244億8100万円と2割を超える増収増益を達成した。
2006年9月に,関西地域でケーブルテレビ事業を展開しているケーブルウエストと同社の子会社併せて6社を買収したことにより,JCOMグループの総加入世帯数は251万2000世帯に増加し,国内のケーブルテレビ市場シェア(総加入世帯ベース)は5ポイント上昇し,35%(2006年9月末)になった。売上高2219億1500円のうち,買収による増収分は154億600万円である。
2006年12月末で,JCOMが提供するケーブルテレビ,高速インターネット接続サービス,電話サービスの各サービスの加入世帯数は,それぞれ210万9300世帯,110万8800世帯,111万9900世帯で,総加入世帯数(いずれか1つ以上のサービスに加入している世帯数)は,前期比25.4%増の251万2200世帯となった。加入世帯当たりの月次収益は,前期の7538円から249円増加して7787円となった。
サービス別の利用料収入は,ケーブルテレビが前期比21%増の1028億300万円,高速インターネット接続サービスが同23%増の581億2100万円,電話サービスが同16%増の355億9100万円となった。利用料収入の増加要因としては,買収などによって加入世帯数が増加してことが大きい。またケーブルテレビにおいては,デジタルサービス加入者の割合が全体の52%まで増加し,利用料収入増に寄与した。
2007年の業績見通しについては,売上高が2630億円,営業利益が375億円,当期純利益が205億円になると予想している。