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 日本オラクルは2月5日、ERPパッケージのホスティング・サービス「EBSO@Oracle」を始めると発表した。EBSO@Oracleは、顧客企業が購入した同社のERPパッケージ(統合業務パッケージ)「Oracle E-Business Suite(EBS)」を、米オラクルのデータセンターで運用管理するサービス。2006年12月に、日本語環境で提供すると発表していたが、ようやく提供に至った(関連記事)。

 EBSO@Oracleでは、アプリケーションの実行環境や開発、テスト環境を提供するほか、アプリケーションやシステムの保守もサービスの対象となる。例えば、稼働後のアプリケーションの設定変更も、アドオン開発以外はサービス・メニューに入る。ただし、初期のアプリケーション開発は別途、費用が必要となる。

 価格(税別)は、人事や経理といった部署のユーザーが1ユーザー当たり年間22万5000円、経費精算などでだけ利用する一般部門のユーザーの場合が1ユーザー当たり同3万円。契約は年単位で、契約最低料金は1687万5000円となる。日本オラクル カスタマーサービス統括本部の荻矢隆雄オンデマンド本部長は、「EBSを自社で導入、運用していくのと比べ、3~5割は安い価格設定」と説明する。

 EBSO@Oracleは、同社のオンデマンド事業「Oracle On Demand」の一つ。Oracle On Demandにはこのほか、顧客企業内で稼働しているEBSやOracle Databaseなどにオラクルのサポート担当者がリモートからアクセスし、運用管理するサービス「Oracle On Demand@Customer」と、オラクルが提供するアプリケーションを利用するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)形式の「Siebel CRM On Demand」がある。