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写真1 Fedora 7のデスクトップ。アイコンなどが一新されている。
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写真2 Fedora 7 LiveCD版の日本語入力。
写真2 Fedora 7 LiveCD版の日本語入力。
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写真3 Firefoxで日本語を含むWebページを表示。
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写真4 LiveCD版のハード・ディスク・インストール機能。
写真4 LiveCD版のハード・ディスク・インストール機能。
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写真5 Fedora 7のインストーラ画面。統合デスクトップ環境としてGNOMEしか選べない。
写真5 Fedora 7のインストーラ画面。統合デスクトップ環境としてGNOMEしか選べない。
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写真6 パッケージマネージャ画面。KDEや開発ツールは追加パッケージとして用意されている。
写真6 パッケージマネージャ画面。KDEや開発ツールは追加パッケージとして用意されている。
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写真7 Control Center画面。
写真7 Control Center画面。
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写真8 電力統計画面。
写真8 電力統計画面。
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写真9 Gobbyの画面。ネットワークを介して複数のユーザーがテキストを編集できるソフトウエアだ。Wikiと多少似た使い勝手である。
写真9 Gobbyの画面。ネットワークを介して複数のユーザーがテキストを編集できるソフトウエアだ。Wikiと多少似た使い勝手である。
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写真10 Celestia space siulator。任意の位置から見た天体を表示できる。
写真10 Celestia space siulator。任意の位置から見た天体を表示できる。
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写真11 Inkscapeの画面。Gimpのように点の集合としてではなく,線の集合として図形を描画,編集できる。
写真11 Inkscapeの画面。Gimpのように点の集合としてではなく,線の集合として図形を描画,編集できる。
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 Fedora Projectは2007年2月1日(米国時間),最新Linuxディストリビューションのベータ版に相当する「Fedora 7 test1」を公開した(写真1)。当初予定していた公開日は1月30日であり,ほぼスケジュール通りである。今後は,2月27日にtest2,3月27日にtest3,4月26日に正式版を公開する予定だ。

 Fedora Core 6からの変更点や改良点は,大きく3点に分かれる。(1)名称の変更とプロジェクトの再編,(2)特定用途に応じた複数の版の提供,(3)収録パッケージの変更と更新,である。

 次期版のFedora 7では,これまでの名称である「Fedora Core」から「Core」を取り除いた。理由は,Fedora Coreと「Fedora Extras」という2種類の成果物を統合したこと。これまではLinuxディストリビューション本体であるFedora Core,Fedora Coreには含まないオプション的なパッケージを提供するFedora Extrasという役割分担があった。

 ただし,単純に統合したのではない。標準インストーラに含まれていなかったFedora Extrasをすべて取り込むと,DVD-ROM1枚に収録できなくなる。Fedora Core 6では,インストール時にFedora Extrasをネットワーク経由で参照できるようになっていたが,Fedora 7では用途別の版(バージョン)を用意することにした。

 Fedora 7では,3種類のCPUに向けた版を用意している。これは,Fedora Core 6と同じである。しかし,Fedora 7からはCPU別以外に,特定用途に向けた複数の版(「spin」と呼ばれる)を公開する。例えば,デスクトップ用途のDesktop版(Desktop spin)は,従来の4Gバイト超というインストールDVDイメージの容量を2Gバイトに抑えている。容量を縮小するため,例えば統合デスクトップ環境としてGNOMEだけを含むようにした。従来は含まれていたKDEなどは除かれた。

 ただし,test1ではまだ,Desktop版以外の特定用途版は公開されていない。今後,「Fedora Server」,「Fedora KDE」などの版が登場する見込みである。

 今回は8種類のイメージを公開した。まず,Desktop版のDVD-ROMイメージ3種類,同CD-ROMイメージ3種類である。x86互換の32ビットCPU(i386)向け,同64ビットCPU(x86_64)向け,PowerPC(ppc)向けだ。これにソース・コードを収録したDVDイメージが加わる。容量はそれぞれ約2Gバイト。i386はCD-ROM3枚組,x86_64はCD-ROM4枚組である。

 Fedora 7 test1では,CD-ROMから起動してそのまま利用できるLiveCD版も同時に公開された。容量は681Mバイト。デスクトップは英語表示だが,日本語入力(写真2),表示(写真3)にも対応している。

 LiveCD版はハード・ディスクにそのままFedora 7をインストールする機能を備える(写真4)。インストーラは,Fedora 7と同じだ。

収録パッケージを厳選

 今回公開されたFedora 7は,Desktop版である。これは,インストーラ画面のパッケージ内容にも反映されている(写真5)。インストール分類は「オフィスとプロダクティビティ」しか用意されておらず,「今すぐカスタマイズする」を選んでも,利用できるパッケージが少ない。統合デスクトップ環境にはKDEが含まれておらず,GNOMEのみが選択できる。

 開発環境などはインストール時に選択できない。インストールDVDに含まれている全パッケージを選択しても,例えばgccはインストールされない。[アプリケーション]-[プログラミング]に含まれるプログラムは「Emacsテキストエディター」のみである。ただし,ソフトウエアの追加/削除(pirut)を利用すれば,KDEや開発環境をインストールできる(写真6)。

 Fedora 7の基本的なソフトウエアのバージョンは,以下の通り。カーネル 2.6.19-1.2914.fc7,glibc 2.5.90-15,gcc 4.1.1,x.org 7.1,GNOME 2.17.90である。

 test1では,GUIにあまり手が加えられていない。壁紙などはFedora Core 6のものをそのまま利用している。ただし,アイコン類は一新した。さらに,[システム]-[設定]に含まれていた「画面の解像度」や「音量調整ツール」,「キーボード」といった設定プログラムが,「Control Center」という形でまとめられた(写真7)。ジャンルごとに設定ツールを分類した。

 個々のパッケージはFedora Core 6をフルインストールした場合よりも少ない。しかし,Fedora 7から新たに加わったものもある。例えば[アプリケーション]には,「System」の「電力統計」(GNOME Power Manager,写真8),「インターネット」の「Gobby Collaborative Editor」(共有テキスト編集ソフト,写真9),「Transmission」(軽量なBitTorrentクライアント・ソフト),「ブログ・エントリ投稿ツール」(gnome-blog-poster)などが加わった。

 また,「オフィス」では「AbiWord ワードプロセッサ」,「Gnumeric スプレッドシート」,「Planner プロジェクト管理」,「gLabels ラベル・デザイナ」が,「グラフィックス」では「Celestia space simulator」(3次元天文ソフト,写真10),「Inkscape SVG ベクトル イラストレータ」(描画ソフト,写真11)が加わった。

 追加が著しいのは「ゲーム」である。「Atomix」,「Chess」,「Crack Attack!」,「Enigma」,「gweled」,「Klotski」,「LMarbles」などが新たに追加された。