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NTTデータ 技術開発本部 ソフトウェア工学推進センタの木谷強センタ長
NTTデータ 技術開発本部 ソフトウェア工学推進センタの木谷強センタ長
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 NET&COM2007 FORUMの「ITソリューションセミナー」トラックでNTTデータ 技術開発本部 ソフトウェア工学推進センタ 木谷強センタ長が「ソフトウェア開発における見える化」と題して,これに対するNTTデータでの取り組みを披露した。その中で、システム開発プロジェクトを成功に導くためには「開発プロセスの見える化」「外部仕様設計の見える化」「開発データ分析による開発の見える化」の三つの“見える化”が重要であることを強調した。

 「開発プロセスの見える化」では,仕様・品質・進捗(しんちょく)の三つの管理に基づく「プロジェクト基本計画」を作成,事前説明と合意のうえでプロジェクトを進め,定量的な指標を用いてプロジェクトの進捗を報告する「開発プロセス透明化宣言」を実施していると話した。発注者にプロジェクトの全体像を把握してもらうことで,発注者との作業分担や,問題発生時の影響/リスクを明確にしているという。

 「外部仕様設計の見える化」では,外部仕様がとかく内部設計に落としやすいものになりがちであり,それがプロジェクトの手戻りの大きな要因であると指摘した。発注者にわかりやすい仕様の記述方法を検討するためNTTデータなど6社で2006年4月に設立した「実践的アプローチに基づく要求仕様の発注者ビュー検討会」での活動を紹介した。現在,画面設計に関するワーキング・グループで作成するガイドラインが固まりつつあり,実際にユーザー企業から評価を受ける段階に入ったという。「データモデル」「システムの振る舞い」についても順次検討を進めていくとし,新規会員としての参加を呼びかけた。

 「開発データ分析による開発の見える化」は,発注者とのコミュニケーション向上を図る上述の二つの見える化とは異なり,社内でのプロジェクト進行を見える化する取り組み。過去の開発プロジェクトのデータを分析し,さまざまな仮説を検証することでプロジェクトを成功/失敗に導いた要因を見つけ出している。現場の感覚では当たり前ととらえられていることでも,マネージャや経営者層の問題意識に立脚した仮説を検証することで,経営レベルでの施策立案に有効だという。これら仮説検証の考え方や分析方法を積極的に公開し,ソフトウエア産業の発展に貢献したい考えも明らかにした。