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 ビジネス・インテリジェンス(BI)ソリューションの仏Business Objectsが現地時間2月6日,2006年第4四半期と通期の業績を発表した。第4四半期の米国会計原則(GAAP)ベースの売上高は3億7100万ドルで,前年同期から22%増加した(為替の影響を除いた場合は16%)。同期は,すべての地域で2ケタ台の成長を達成した。

 同期の純利益は3550万ドルで,前年同期の3491万ドルから増益となった。希薄後の1株あたり利益は37セントだった。同期は,財務会計基準第123号(FAS123R)の適用に伴い,株式ベースの報酬に関連する費用の800万ドルを計上したが,同基準を適用しなかった前年同期と同レベルを達成した。非GAAPベースでは60セントで前年同期から43%増加した。

 売上高の内訳は,ライセンス収入が1億8000万ドルで前年同期から16%増(同10%)。サービス収入は1億9100万ドルで同28%増加した(同23%)。地域別にみると,米大陸が1億9800万ドルで同19%の増収となった。EMEA(欧州/中東/アフリカ)地域が1億4700万ドルで同25%の増収(同14%),日本を含むアジア太平洋地域が2500万ドルで同26%の増収となった。

 通期では,売上高が12億5400万ドルで前年から16%の増収となった(為替の影響を除いた場合も16%)。純利益は7536万ドルで,前年の9262万ドルから減収。FAS123Rの適用に伴う,株式ベースの報酬に関連する費用の4200万ドルを計上した後の希薄後の1株あたり利益は79セントで,前年から低下した。非GAAPベースでは1.64ドルで,前年から27%増加した。

 同社は,今後の業績見通しも明らかにした。2007年第1四半期は,売上高として3億2800万~3億3400万ドル,希薄後の1株あたり利益を14~18セントの範囲と見込む。2007年通期は,売上高として14億1000万~14億3500万ドル,希薄後の1株あたり利益として1.02~1.14ドルの範囲を見込む。

 同社CEO(最高経営責任者)のJohn Schwarz氏は,「2007年は,エンド・ツー・エンドのBIソリューションに注力し,営業利益率をさらに向上させたい」との意向を明らかにしている。

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