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写真1:代役で登場したOracleのHasan Rizvi副社長
写真1:代役で登場したOracleのHasan Rizvi副社長
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写真2:いかにも慌てて作ったように見えるスライド
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 「(米OracleのCEOである)Larry Ellisonは風邪で欠席」---。2月7日(米国時間)に「RSA Conference 2007」の基調講演に登場したOracleのHasan Rizvi副社長は聴衆にそう告げた。今回のRSA Conference最大の目玉と見られていたEllison氏の基調講演がキャンセルされたことに,聴衆は大いに落胆した。

 会場を埋めた聴衆は落胆した挙げ句に,多くが会場を後にしはじめた。なぜなら,代役であるRizvi副社長は,Ellison氏が話すはずだった講演を行うのではなく,同社がここ1~2年の間に発売したセキュリティ管理製品の概要を,淡々と説明しだしたからだ(写真1写真2)。

 Rizvi副社長が解説したのは,データベース管理者による不正行為を防ぐ「Oracle Database Vault」や,ディレクトリ・サーバーの「Oracle Identity and Access Management」,ディレクトリ・サーバーと連携して検索結果をアクセス権に基づいて細かく制限できる企業内データ検索エンジン「Oracle Secure Enterprise Search」である。いずれもセキュリティ管理のためには重要な製品ではあるが,既に出荷済みの製品であり目新しさはない。

 今回,OracleのEllison氏がRSA Conferenceで基調講演を行うことは,それ自体がニュースになっていた。Ellison氏が自社のプライベート・ショー「Oracle OpenWorld」以外で講演を行うのが稀になっていたということもあるが,Oracleがセキュリティ分野に本格参入することを発表するのではないかと見られていたのだ。

 結局,RSA Conference 2007でOracleによる新しい発表はなかった。近年,SiebelやPeopleSoftを立て続けに買収したOracleだけに,RSA Securityを買収した米EMCや,Internet Security Systems(ISS)を買収した米IBMに対抗して,セキュリティ企業の大型買収を行うのではないかという「期待」もあったが,そのような発表も「お預け」になってしまった。