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 米Network Appliance(NetApp)は米国時間2月14日,2007会計年度第3四半期の決算を発表した。売上高は7億2930万ドルで,前年同期の5億3700万ドルから36%増加した。前期の6億5250万ドルからも12%の増収となった。

 GAAPベースの純利益は6650万ドル(希薄化後の1株あたり利益は17セント)で,前年同期の7640万ドル(同20セント)から減益。一方,非GAAPベースの純利益は1億1110万ドル(同29セント)で,前年同期の8470万ドル(同22セント)から31%の増益となった。

 同社CEO(最高経営責任者)のDan Warmenhoven氏は,「当期の業績は,NetAppが提供するデータ管理製品の価値を理解する顧客が増えていることを示している。当期は,売上高が前年同期比で36%伸び,100ぺタ・バイト分のストレージを出荷した」とコメントしている。

 NetAppは,引き続き企業買収や新製品の発表を通じて,データ管理とデータ保護製品の強化に取り組んでおり,同期は,データ保護ソフトウエアなどを手がける米Topioの買収手続きを完了している。

 米IDCの2006年第3四半期の調査結果によれば,NetAppはFibre Channel SAN(Storage Area Network)市場において,出荷バイト数と売上高の両方でシェアを伸ばしている。出荷バイト数では,市場全体の成長率が前年同期比で46.3%だったのに対し,NetAppは210.2%で平均を大きく上回った。売上高でも,11期連続で市場平均を上回る成長率を達成している。NSA(Network Attached Storage)市場では,出荷バイト数のシェアが42%で引き続き首位を獲得した。また,iSCSI市場では,出荷バイト数と売上高のシェアが,それぞれ32.6%と21.5%で1位だった。

 同社は,2007会計年度第4四半期の見通しについても明らかにした。売上高は,第3四半期から8~10%の範囲で増加し,前年同期比で32~34%の伸びを見せると予測する。1株あたり利益は,GAAPベースで19~20セント,非GAAPベースで30セント前後を見込む。通期では,売上高が前年から35~36%増,1株あたり利益は,GAAPベースで73セント前後,非GAAPベースで1.11~1.12ドルの範囲を予想する。

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