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 米シマンテックは2月23日(現地時間)、ファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」で拡散する新たなウイルスが確認されたとして注意を呼びかけた(当該ページ)。このウイルスはアニメのMP3ファイルに見せかけられており、実行するとWinnyの使用を警告するアニメ画像が表示されるとともに、パソコン中のファイルを削除・上書きする。

 シマンテックが「Trojan.Pirlames」と名付けた今回のウイルスは、Winnyを通じて広まっている。Trojan.Pirlames自身には感染を広げる機能はないので、厳密にはトロイの木馬に分類される悪質なプログラムである。

 ウイルスのファイル名は、「Master of epic the animation age OP+ Miracle Episode I (MP3 128kbps).zip<多数のスペース>.SCR」など。一見、MP3ファイルを収めた圧縮ファイル(zipファイル)あるいはスクリーンセーバーに思えるが、実体はウイルスプログラム。ダブルクリックすると動き出し、パソコンに感染する。

 ウイルスには、「カノン」というテレビゲーム/アニメのキャラクター画像が数枚収められていて、感染すると、そのどれか1枚をパソコン画面上に表示する。キャラクター画像には、それぞれ、

「まだやっているんですね、Winny。そんな人たちって超嫌いですっ!」
「たいやき、タイヤキ、食べたいな~♪ 買ってこないと、(ファイルを)消しちゃうよ~♪ ny止めないと、(ケーサツに)さらしちゃうよ~♪」
「うぐっ。今からダウンファイルとP2Pソフト強制削除しちゃおうかな~」
「P2Pやめろ!でないと警察にチクる!!」

といったメッセージが記述されている。

 ウイルスはこういったキャラクター画像を表示するともに、「C:\Program Files」以下のファイルをすべて消去する。同時に、ハードディスクに保存されている「拡張子がないファイル」「拡張子が.txt、.jpg、.zipのファイル」すべてを、キャラクター画像のファイルで上書きして破壊する。

 加えてウイルスは、感染パソコンのIPアドレスやデスクトップのスクリーンショットをファイルに保存し、特定のFTPサーバーへ送信する。

 今回のウイルスに限らず、Winnyネットワークには危険なウイルスが多数流通している。「自分は大丈夫」と思っている人ほど危ない。Winnyを使っている人は、すぐに使用を中止しないと、甚大な被害に見舞われる可能性が高い。