英国を拠点とする新しいオープンソース団体National Open Centre(NOC)が英国時間2月26日に活動を開始した。NOCは,政府機関および民間企業においてオープンソース・ソフトウエアとオープン標準を効果的に導入するための戦略を立案するシンクタンク。オープンソース・コミュニティ,業界,公的機関を結びつけ,コラボレーションなどの促進を図る。
NOCでは,複数のワーキング・グループが,標準規格の導入や調達のガイドラインといったオープンソースに関わる問題の研究に取り組む。戦略的な分析やポリシーの立案,オープンソース導入によるメリットの明確化などを通じて,英国におけるオープンソースとオープン標準の導入や技術革新の促進を支援する。諮問グループ「Advisory Group」には,オープンソース・コミュニティ,小規模企業,多国籍企業,公的機関,教育コミュニティなど25団体が参加している。
欧州委員会(EU Commission)の「IDABC」プログラムでオープンソース関連の問題を担当するBarbara Held氏は,「NOCの取り組みは,欧州レベルでもオープンソースとオープン標準の調整と導入促進に貢献するだろう」とコメントしている。
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