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　英EMI Groupは英国時間3月2日，米Warner Music Group（WMG）による買収申し入れを断る意向を明らかにした。

　EMIによると，同社はWMGから拘束力を持たない買収提案を受けていた。規制当局の承認を得ることを条件として，WMGがEMI株1株当たり260ペンス（約5ドル）の価格で現金による買収の準備を進める可能性を示したものだ。

　EMIは同日取締役会の定例会議でWMGの申し入れを検討した結果，「規制の課題については長期化する可能性があり，当社の重要な時期において受け入れがたい経営上のリスクがある」と判断。また「260ペンスという価格は不十分」として，断ることを決定した。

　ちなみに両社は過去にも合併を試みている。2006年5月1日より，相互に買収提案を持ちかける交渉を繰り返したが，欧州連合（EU）の欧州第一審裁判所がドイツBertelsmannとソニーの合弁会社Sony BMG Music Entertainment（Sony BMG）の設立を認めないとする判断を下したことを受け，合併を断念していた（関連記事）。

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