インテル、フェイス、吉本興業の3社は、携帯電話機とパソコンを連携させたコンテンツ配信サービス「NFRMサービス(仮称)」の実証実験を2007年3月6日から開始する。吉本興業、朝日放送、ウォルト・ディズニー・テレビジョン・インターナショナル ジャパンなどが、アニメーション、映画、ドラマ、ニュースといったコンテンツを提供。6月末までの約4カ月間の実験期間を通して利用者の意見などを集め、課題や問題点を検証する。2007年内には本格的な有料コンテンツの配信サービス開始を目指す。
NFRMサービスは、携帯電話機で購入した動画などのコンテンツを携帯電話機とパソコンの両方で視聴できるサービスだ。利用するには、FeliCaに対応した携帯電話機と、FeliCaポート(リーダー/ライター)を搭載したパソコンが必要。専用のアプリケーションを携帯電話機とパソコンのそれぞれにインストールして使用する。まず、携帯電話機で気になる動画などのコンテンツを検索し、購入する。購入後は携帯電話機にコンテンツと購入情報がダウンロードされ、いつでも視聴できる。
さらに、購入したコンテンツをパソコンで見るためには、パソコンのFeliCaポートに携帯電話機をかざす。携帯電話機に登録されたコンテンツの購入情報がFeliCaポートを経由してパソコンで認証されると、携帯電話機で購入したコンテンツと同じコンテンツがパソコン側でもダウンロード、もしくはストリーム配信で再生される。携帯電話機にコンテンツを購入した情報がなければパソコンで再生できないことから、コンテンツを購入していないユーザーの不正利用を防げる仕組みだ。購入情報の認証技術にはフェイスが開発した権利認証技術「Near Field Right Management(NFRM)」を使用した。
実験期間中は無料でコンテンツを提供する。参加人数は無制限としているが、利用するにはNTTドコモのFeliCa対応の携帯電話機が必要だ。今後はパソコン向けだけでなく、デジタル家電や車載用AV機器など様々な製品向けのNFRMサービス提供を見込んでいる。