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写真1 Fedora Liveのデスクトップ画面
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写真2 夜景と気球をテーマとした新しい背景画像
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 Fedora Projectは2007年3月1日(米国時間),最新Linuxディストリビューションのベータ版に相当する「Fedora 7 test2」を公開した(写真1)。当初予定していた公開日は2月27日であり,ほぼスケジュール通りである。

 なお,前版のtest1公開後,開発スケジュールとディストリビューションの構成に変更が加わった。

 Fedora 7の特徴の一つは,Linuxディストリビューションを開発してきたFedora Projectの2つの下部プロジェクトを統合したこと。標準パッケージを開発する「Fedora Core」と,標準ではないパッケージのリポジトリを維持管理する「Fedora Extras」という2種類のプロジェクトである。この統合作業に手間取り,パッケージのテストにも遅延が生じている。

 このため,test1,test2,test3,正式版という通常のスケジュールに加えて,新たにtest4を設けた。test3までのスケジュールには変更がないが,test4公開後に約1カ月を要するため,正式版の公開は従来の4月26日から5月24日に延期された。

2種類のFedoraが登場

 今回公開された版は,「Fedora Prime」(ファイル・サイズ3.1Gバイト)と「Fedora Live」(同700Mバイト)である。Primeは汎用であり,デスクトップ・開発者・ワークステーション・サーバー向けを兼ねた構成であるという。

 「Fedora Live」は,CD-ROMから起動して使え,なおかつ,Fedora Primeなどと同じanacondaインストーラを使ったハード・ディスクへのインストール機能を備える。写真1のように,Live版はメニューなどが英語であるが,日本語の入力,表示などが標準で可能。デスクトップの上端右には現在のログイン名が表示されており,この部分「Fast User Switching」をクリックすることで簡単にユーザーを切り替えられる。

 この2つ以外にも,2つの版が計画中だ。統合デスクトップ環境としてGNOMEではなくKDEを用いた「Fedora KDE」とDVDサイズにギリギリまでパッケージを詰め込んだ「Fedora Everything」である。

ユーザー切り替えツールが追加

 test2では,カーネル2.6.21rc1を用いた(バージョン表示は2.6.19-1.2898.2.3.fc7xen)。このカーネルは,仮想化機能である「KVM」(Kernel-based Virtulization)に対応している。Fedora Core 6で採用したカーネル2.6.19では,無かった機能である。

 また,容易にクラスタを形成できるファイル・システム「GFS2」(Global File System 2)を組み込んだ。

 動作するCPUはx86互換,もしくはx86_64互換,PowerPC。ただしLive版はx86互換のみである。統合デスクトップ環境GNOMEのバージョンは2.17.91に更新されている。test1で新しくなったアイコンに加え,新しい壁紙画像(写真2)に置き換わった。

 新しく追加されたツールとして,デスクトップ・セッションからログアウトせずに,ユーザーを素早く切り替えるための「Fast User Switching」を組み込んだことが特徴。一時的に他ユーザーがメールを送受信するために割り込む,といった場合に役立つという。