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 テンダ(東京都豊島区、小林謙社長)は3月9日、操作マニュアル自動作成ソフトの新版「SoftSimulator Ver1.08」の出荷を開始した。ベトナムのNCSが開発した製品で、2002年の発売以来、600社を超える導入実績を持つ。新版の投入をテコに2008年5月期に360社のユーザー獲得を目指す。年内には海外向けの販売にも乗り出す。

 SoftSimulatorは、対象となるアプリケーションの操作を記録し、WordやHTML形式などのマニュアルや操作シミュレーションコンテンツを自動生成するソフト。新版では、トレーニング状況を進捗管理できるオプション製品「ScoreBook」との連携機能を備えたほか、Flash形式のシミュレーションコンテンツの作成に対応するなどした。

 SoftSimulatorはテンダが直販するほか、アシストやNEC、日立電子サービスなど、約20社の販売パートナーを通じて、売り上げの約6割を間接販売する。今後は「業種別や目的別にコンサルティングする提案型営業を強化する」(小林社長)狙いで、パートナーの得意分野に合わせた協業にも力を入れる。SoftSimulatorの価格は、開発ライセンスが1ユーザー80万円から。テンダはSoftSimulator事業で2007年5月期に3億円、2008年5月期に3億8000万円の売り上げを見込む。

 テンダは現在、シンガポールに販売拠点を設立する準備を進めており、年内にもシンガポールでの販売を始める計画。香港などその他のアジア市場や、オーストラリアなどへの展開も視野に入れている。小林社長は「海外での競合製品は多いが、他社製品を評価して十分戦える製品力があると判断した」と話す。

【3月13日訂正】初出時にテンダの販売パートナーの1社をNECソフトと記載しましたが、NECの誤りでした。お詫びして訂正いたします。