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鼎談するインテージ営業本部 IT企画グループチーフ・マネージャーの饗庭 忍氏(右)と,日本IBM フィールド・テクニカル・サポートシステム 製品エバンジェリストの佐々木 言氏(左)
鼎談するインテージ営業本部 IT企画グループチーフ・マネージャーの饗庭 忍氏(右)と,日本IBM フィールド・テクニカル・サポートシステム 製品エバンジェリストの佐々木 言氏(左)
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 マーケティングリサーチ会社のインテージは,2004年からいち早く仮想化技術の導入に取り組んだ。仮想化フォーラム2007では,同社営業本部 IT企画グループチーフ・マネージャーの饗庭 忍氏と,日本IBM フィールド・テクニカル・サポートシステム 製品エバンジェリストの佐々木 言氏が登壇し,仮想化技術を導入する効果や課題について語った。

 インテージが仮想化技術を最初に導入したのは2004年秋。システム開発環境を機動的かつ低コストで構築するために,VMware GSX Serverを導入したのが最初だ。「当時は新しいテクノロジという印象があったが,小規模なプロジェクトだったため,特に社内からの抵抗というものはなかった」と饗庭氏は語る。

 その後,全社共通のIT基盤の構築に仮想化技術を活用することにした。「統一的な運用管理を行い,コンプラアンスの遵守を含め,セキュリティ面を向上させることが最大の狙い」と饗庭氏は話す。この段階になると,自由にシステムを作れないということでユーザー部門の中からは反対意見も出てきたが,全社的なメリットを訴えることで説得したという。全社システムが稼働してまだ3カ月だが,大したトラブルは発生していない。「20~30台の仮想マシンが数台の物理的なサーバー上で動いており、管理コストを削減でき,期待した効果が得られている」(饗庭氏)。

 インテージではユーザー部門によってWindowsやUNIX,メインフレームなど様々なシステムを使っている。従って,ベンダー選択の一番のポイントは,こうしたシステムを仮想化技術で統合する際に,トータルでサポートが受けられることだった。そうした観点で比較検討した結果,日本IBMを選んだという。

 「企業が仮想化技術に最も期待しているのは,膨張し続ける運用管理コストを削減すること」。日本IBMの佐々木氏は,インテージのように基幹システムに仮想化を導入する案件も増えており,この技術が既に実用化のフェーズにあることを強調する。

 仮想化の提案をするときに反応がいいのは,情報システム部門の中でも40歳代以上の世代。メインフレームになじみがある人ほど仮想化の理解が早く導入に積極的という。逆にオープンシステムしか知らない若い世代は保守的な面がある。

 運用を始めてからの問題点は何か。「仮想化を支えるCPU,ミドルウエア,ソフトウエアは日進月歩で,どんどん技術が変化する過程にある。ユーザーとしては,システムのバージョンアップのたびに運用管理が複雑になるのではないかという不安がある」と,饗庭氏は語る。またハードウエアに比較して高騰する一方のソフトウエアのライセンス価格やサポート料も悩みの種だ。

 これに対し,日本IBMの佐々木氏はこう応える。「いまは仮想化技術をベースにした新世代のコンピュータ・プラットフォームが出来上がりつつあり,もはや1ベンダーだけで技術の方向性や価格を決定できる時代ではない。ユーザーやベンダー,SI企業が互いに議論しながら,こうした課題に取り組んでいく必要があるだろう」。