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写真1 BPOの新サービスを公表する遠藤常務執行役員
写真1 BPOの新サービスを公表する遠藤常務執行役員
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写真2 BPSで導入する「成功報酬制」のイメージ
写真2 BPSで導入する「成功報酬制」のイメージ
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写真3 調達業務を請け負う「Procurement@BPS」
写真3 調達業務を請け負う「Procurement@BPS」
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写真4 売掛金の請求から回収を引き受ける「I2C」
写真4 売掛金の請求から回収を引き受ける「I2C」
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 日本IBMは3月13日、顧客の業務を請け負うビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)の2007年の事業戦略を説明した。この席上で日本IBMの遠藤隆雄常務執行役員は「世界に普及している標準的な業務プロセスを、迅速かつ安価に提供する。大企業だけでなく中堅・中小企業の市場にも攻め込む」として新サービスの投入を明らかにした(写真1)。

 新たなBPOとして、BPS(ビジネス・プロセス・サービス)を導入する。特徴はソフトウエア・パッケージやIBMの既存のソフトウエアを利用して、ユーザーが標準的なサービスをインターネット経由で使えるようにすること。業務にかかわる人材も併せて提供する。これによって「3カ月程度の短期間で導入できるようにする」(遠藤常務執行役員)。また、使っただけの「従量制」や、コスト効果が上がった分をIBMと顧客で分け合う「成功報酬性」といった料金体系を導入するのも特徴だ(写真2)。

 この4月にも最初のBPSのメニューを導入し、品揃えを順次増やしていく。現時点で公表しているのは5メニューで、「今のところあと5つ程度のメニューを検討している」(遠藤常務執行役員)という。具体的なメニューは以下の通り。

 (1)eラーニングのコンテンツ提供と、教育業務の受託。対象はプロジェクト・マネジメントや管理者/新人研修「Learning@BPS」
 (2)文房具や名刺などの調達業務を請け負う「Procurement@BPS」(写真3)
 (3)顧客の書類を電子化して保存を請け負う。書類は顧客が随時検索して引き出せる「Document@BPS」
 (4)年末調整、給与明細の発行や勤怠管理など人事系のサービス受託「Human@BPS」
 (5)顧客の抱える売掛金の請求から回収を引き受ける「I2C(Invoice to Cash)」(写真4)

 提供時期は、(1)~(3)が2007年第2四半期、(4)と(5)が同第3四半期。料金体系は、(1)と(4)が利用者数で決まる定額制、(2)と(3)が利用実績に応じた従量制。(5)は成功報酬制での提供も予定している。

 日本IBMは従来BPOの事業を、大企業に向け「BTO(ビジネス・トランスフォーメーション・アウトソーシング)」として2004年から取り組んできた。顧客のシステムをベースとしてBPOのサービスを個別に作り込むのを基本とするものだが、獲得している顧客は約20社、30案件にとどまる。これに対して遠藤常務執行役員は、「BPSは2007年中にも3桁の顧客を獲得したい」と新たな中堅・中小企業の市場の開拓を狙う。ユーザーへのサービスの販売は、オンラインの「IBMドットコム」を活用することで利益率の確保を図る。