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 米証券取引委員会(SEC)は現地時間の3月12日,インド国籍の3人に対して,株価操作による詐欺行為に関与したとして民事訴訟を起こした。SECは,「Jaisankar Marimuthu氏をはじめとする容疑者が,第3者のオンライン証券口座を不正に使用して少なくとも14銘柄の価格を操作した」と主張している。

 これに合わせて米司法省は同日,同じ容疑者3人に対し,ネブラスカ州連邦裁判所に23件の起訴手続きをとったことを明らかにした。

 SECによると,容疑者は2006年7月~11月に,少なくとも14銘柄のポジションを保有。彼らが盗んだユーザー名とパスワードを使って,米国投資家のオンライン証券口座に不正アクセスを繰り返した。被害者の口座にある資金を使って株価を上げた後に,ポジションを一斉に売却して12万1500万ドルの利益を得た。この詐欺行為は,顧客の口座が悪用された証券会社に87万5000ドル以上の損害をもたらしたとしている。

 さらに訴状によれば,被告は数回にわたって盗んだ個人情報を使って新しいオンライン証券口座を開設し,口座保有者自身の銀行口座から数十万ドルを入金していたという。不正な取引を行う資金として,被害者がオンライン証券口座で保有していた株式を清算したとしている。SECは,差し止めによる救済,不正利得の返還,損害賠償などを求めている。

 司法省の起訴状では,容疑者に対し共謀とコンピュータ不正行為1件につきそれぞれ5年間の禁固刑を求刑。有線通信不正行為と証券詐欺で禁固20年と25年,身元詐称1件につき禁固2年を求刑している。

 SEC委員長のChristopher Cox氏は,「米国の投資家を餌食にするハッカーは,世界中のどこで詐欺行為を働いたとしても司法省とSECが逃さない。これらの泥棒をどこまでも追いかけて詐欺行為を止めさせ,責任を取らせるつもりだ」とコメントしている。

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